実作3) 時間操作と重み・スピード感
あらすじに従い「フラグ」を消化、
回収しながらときにアドリブを挟みつつ
「こうしたい」と描くシーンを現実すべく努力を重ねる執筆。
黙々と地味で孤独。
軌道に乗り始めると、なおさらまったくその通り。
だが状況が作中に反映されてしまえば少々厄介だ。
淡々、黙々、では魅力に欠ける。
原因はそれだけとは限らないけれど、
ともかく物語の中の時間の流れ全てが事務作業と、
ひたすら同じテンポになる事だけは避けておきたい。
緩急つけることも忘れずに。
例えば、お宝へ向かい出発進行。
旅立つ主人公らの道中をじっくり書くシーンもあれば、
どっこい、二行くらいで何キロも進めたり、
実はその数日前、と順序をテレコにするとか。
そんなこんなで過去を振り返っているうちに到着してしまうとか、
重要なアクションが絡んでいない限り、全部を書く必要はないということを忘れずにいたい。
クドイ、なかなか物語が進まない、
と思われると中だるみの元にもなるので、
ついつい作品に愛情がこもってくると綿密な描写で作品世界をこってり伝えたくなったりするが、一度は深呼吸。
なくても全然成立する場合、思い切ってカットする勇気も大事だと考える。
もちろん、そうした加減を好む方も必ずおられるだろうが、
やはり長編だと読んでいて重たくなってくることは否めない。
重すぎるとやはり万人受けではないと言わざるを得ず、
行う場合は、念頭に置いた方がいいとも感じるのである。
そりゃ、こってり書いても重くならない実力さえあれば、それに越したことはないんですよ。
そんなことをしていると中身がスカスカになってしまうのでは?
と不安になりそうだが、その分、必要なところをじっくり書けば、
いや書くだろうし、バランスは保たれるから絶対大丈夫。
思っている以上、大丈夫。
保証付き。
ようは書く自身の熱意も大事だが、
読み手の労力もここはひとつ考慮してあげよう、
という話なのである。
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