第2話
現実によりすぎているからといっても、ジャンル別すると、迷宮やダンジョンがあり、モンスターがいるファンタジー世界。
魔法的なものは存在する。
存在を認識したのは、迷宮ないでモンスターがボール状の炎を撒いたて被害を受けたことや、図書館のような本の所蔵庫にある何語で書かれているのかわからない本を、魔法関連のものと関連付けたことが、理由。
大前提として、特殊な専用武器、スキル的なもの以外は、敵が使っているのだからきっと手に入る、というのはだいたいのゲームであることで成り立っている。
だからといって、簡単に覚えることができるわけもないのも事実。
魔法的なものを使うモンスターを捕縛し、観察、見よう見まねで習得する技術も、その攻撃を身に受け、コピーするというスキルもない。
そもそも、捕縛するよりは、倒した方が、まだ簡単。勝てたことがないけれど。
第一、外にいる迷宮のモンスターは、消えてなくなる。ふわっと霧が消えるように。
だからなのか、このゲームでちゃんとした? 迷宮からのモンスターパレード? 所謂、スタンピードというものを経験したことがない。
はぐれのモンスターもいるのだが、どうしてだかわからないが、仕様上? 時間経過で消えてなくなる。
仮に万が一は奇跡がおき捕縛できたとしても、きっとバグでしかない。
そんなこんなで、文明開化、産業革命、近代技術の導入は、夢のまた夢。サバイバル全盛期? な状況では無理だった。夜は開けない。時間経過では開けるのだが。
魔法的なものは、確立した技術ではない以上、当分の間、的なもののままだった。
的なが外れたと一般的に認識する頃には、過疎化が終了して、ゲームに慣れ親しんでいない人も含め世間一般的な人からすれば、まだ稼働していた?! と思われる時期で、未だに続けていると公言する人がいない。正確には、小数派過ぎて、話についていくる人がいなかったり、サバゲー行く練習? と言われたり、時代に流されない小数派がかっこいいと思う感じなの? と煽られたりすることがあり、公言することをしない時期。
そもそもの話、魔法を使えるようになったのも単なる偶然の産物。
たまたまその場限りで組んだパーティーメンバーに、ダンジョンで見つけた魔法遺物? 遺産? を持っていてそれが転移系のものだったこと。
逃げて追ってきているモンスターが大型の一匹で、足が遅く、その転移に巻き込まれたこと。
転移先で比重の関係で先に空中から落とされ転がったモンスターの半分よりもちょっと上に落ち、何かにひびが入ったようなミシミシという音が聞こえたこと。
パニックになり持っている棒で全力で叩いたこと。
後に体から力が抜ける脱力感を味わった結果、いつの間にかにステータスに魔力発動(中)というのがついていた。
ただ、それ以前にはそんな項目はなかったので、原因がほかにあるとは思えないだけなのだが。
ついでに付け加えると、倒したモンスターは目を覚ましたら残骸というべきか、骨の一部が残っていた。普通は全て消えるのに謎だ。
どうやって入手したのか分からないが、貴重なアイテムを無駄に使ったことになる。巻き込まれた側の立場からすれば、ざまぁ、と思ったのは、心が狭いせいではないはず。多分。
だからもし、死んだとしても近場のリスタート地点に戻るだけ。デスペナルティは、体が重くなる、ステータスに制限がつく、程度。
マジで、ざまぁみろ、と思ってのは性格が悪いからではない。
飛ばされた先が、海外で保護してもらったのが、ケルト人で円卓の騎士の末裔、ロンドンからの列車に乗って魔法学校に行く途中、といういろいろてんこ盛りだった。
サーバーどうなっているの? 普通に日本語で大丈夫だ、言語翻訳機能すげぇ、と感心するのと、どちらに比重が傾くのか、わからないぐらいてんこ盛りだった。
そして、博物館や図書館にある何語で書かれている文字がわからない本をなんとなくで理解できるようになり、のに
日本に帰るのに基本徒歩。海をわたるときは船というなのいかだ。大陸横断鉄道なんてものはない。
ただ、漁村で運よく木製の船を見つけたので、金塊を探す漫画のように冬場氷の上を歩いて日本に、なんてことをせずに済んだ。
しかし、航海術というものを知らないので、漂うっているのか、遭難しているのか、わからないうちに東北、山形か秋田のどちらの縁側についたのは奇跡でしかない。
たまたま、遠征? 生態系調査? に出ていた蔵王山を拠点に活動するパーティーの一つに拾われ、魔法という貴重技術を持っていたので拠点の中にある図書館の一つをねぐらに出来た。
図書館の一つしているけれど、建物自体は一戸しかない。
それまでの使用頻度が高いのは2人で、現実だと、大学の先生をしているらしい。
分野は植物と動物に分かれていて、絶滅危惧種や、工業化が起きない、環境への影響がない状態なら生態にどう影響するのかを調べているらしい。
それぞれの生態系に関するほとんどの本は、自身が拠点で持っている家に持って保管している。
他にも鍛冶、裁縫関係の本も一応はあるが、それらも、それぞれの職場に持っていっているので、その残り。
要は、何語かわからない本が残っていて、わからないところも多いけれど、ほかの人よりは辛うじて読めるという理由でおさまっただけだ。
拠点で生活して分かったことは、火山と天然温泉が近場にあるところは、活動拠点としての割合が高いのではという。
ゲームだからといえばそれだけなのだが、現実だと休眠状態か、活動していてもそれに近い状態でも、ゲームないでは普通に活火山で溶岩が噴き出している。
それなのに、流れる料は一定でルートも固定されていて、行き着く先は洞窟? 穴? になっているので、行動に気を付ければ安全であること。
わき水が思いのほか豊富なこと。
鉱物を加工するのに噴き出る溶岩流が便利だからと、水を運んで火おこしせずにお風呂に入れるのは貴重だということ。
何よりも、火が絶えず流れていて、その辺で寝るよりは野生動物の心配もないこと。
火って大事なのだと、しみじみと感じてしまう。
基本、自警団のお供でダンジョン攻略や、野生動物の狩りに遠距離攻撃で付き合い、装備品に刻印刻んでバフのような効果が出るようにし、魔法を覚えたい子に、できる範囲の基礎を教えていた。
週刊誌の連載作家はすごいと感じるぐらいには、特別な事件は起きなかったと思う。
実際はこのゲームの外、別のゲーム内で起きたので気付かなかっただけ。
事件現場に遭遇しても、交通事故などの一目見てわかるものではないと、事件というのは見のがされるのかもしれない。
名探偵が必要な理由はこういう所にあるのだろう。
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