第8話 何で10年経っても東さんとジョマが悪く言われなきゃいけないの?
「それで何も知らないアートにガーデンの神について粗暴の神達や創造神が主観でテキトーに悪く言って聞かせて泣かせて楽しんでいたんだゼーッ」
「ほう…。6歳の女の子を捕まえていい歳の連中がそんな事をしたと。何を言ったかわかる?」
関係ないと思ってもやっぱり思う所があったのだろう。お魚さんは困った顔をした。
「言いたくないゼーッ」
「言って。言いたくないってことはわかるのよね?」
「オーゥ…。
「皆さん、あの子供知ってますか?」
「なんだあの子供?」
「あのガーデンの神の子供なんですよ」
「へ〜、アイツ結婚したんだ」
「はい!それもあの装飾神が相手です」
「あー、なんか前に地球の神が言っていたな」
「はい。先輩ともよく話すんですけど未だに創造をした暇な神なんですよ」
「あの子供って親がダメな神って知ってんのかな?」
「さあ、教えちゃったらどうですかね?」
って始まりだゼーッ」
「……」
「千歳、黙るな!怖い!」
戦神は涙目だ。
でも知らない。
何で10年経っても東さんとジョマが悪く言われなきゃいけないの?
「それでなー。
「こんにちは」
「こんにちは。おじちゃんは?」
「君のパパのお友達だよ」
「パパの?」
「そうだよ」
「おう、何チンタラ話してんだよ。ゲラゲラゲラ」
「おじちゃんは?」
「俺もお前のパパのお友達だよ。楽しかったぜ?昔お前のパパが大切に作った世界を壊した時にはお前のパパは泣き出しちゃってさ」
「あはは、そう言えば皆さんそんな事をしてましたよね」
「お前が教えてくれたんだろ?忘れたのかよ」
「あー、そうでしたね」
「なんでパパの世界を壊すの?」
「それはね、どうせロクでもない世界だからだよ」
「え?」
「うわ、お前酷いなー」
「そうですかね?あはは」
「昔、お前のパパをいじめたのは楽しかったなぁ」
「そうですね。先輩や僕が評価をして皆さんが壊してあげる流れでしたよね」
「なんでそんな事をするの?いじめちゃダメって教わらないの?」
「ゲラゲラゲラ。バカじゃねーの?」
「本当親に似てダメな子供ですよね。あはは」
「まあいいや。お前のママは悪い奴なんだぜ?何人の神が泣かされた事だかな」
「本当だよー。沢山の世界をダメにしてきたんだよ。君のママは魔女なんだよー」
って所で俺が助けに現れたんだゼーッ」
「うん。ありがとう」
もう心は決まった。
「それで向こうは創造神を入れて3人。こっちは1人だったから戦神と時空神を呼んだんだゼーッ」
「うん。すごく助かったよ。本当にいつもありがとう。感謝してる。その後もアートの心配をしてくれてありがとう」
笑顔、笑顔。
あはははは、笑顔でぶち殺さなきゃ。
「千歳…」
「なに?忙しいの。今からソイツら殺さなきゃ」
「待て千歳!」
「待つんだゼーッ」
戦神とお魚さんが慌てて私を止める。
「待てるか!」
私は2人の制止を無視して瞬間移動で広場に出る。
髪が真っ赤に光って放電していて周りの神はそれだけで近寄らない。
もう10年も神の世界に来ていれば大半の神は私の赤い髪と放電を見たら近寄るな危険と分かっている。
「出てこい創造神崩れ!【アーティファクト】!!」
怒鳴りながら光の剣を12本出して広場から神の世界中に飛ばす。
「他の神々も世界を壊されたくないなら創造神崩れをここに連れてこい!!」
キレた私はわざと神々のそばに剣を飛ばして威嚇する。
母子の神が身震いしているが知らない。
怖いのなら創造神崩れを連れてくればいい。
「千歳!やめなさい!」
そこに来たのは時空お姉さんとナースお姉さんだった。
「なにやってんの!?他の神が怯えてるわよ!」
ナースお姉さんが私の肩を持って止めようとする。
「創造神崩れを探してんの!アイツ6年前に助けてやった事も忘れてアートを泣かせやがったの!殺してやるんだ!」
「構うだけ損よ!」
「いいの!神の世界をアートが来られなくなる場所にしない為にも創造神崩れを痛めつけるの!」
「チトセ!」
そう私を呼ぶのは複製神さんで創造神崩れの腕をガッチリ掴んで離さない。
「複製神さん」
「彼を探していたのだろう?」
そう言って創造神崩れを前に出す。
「イタタタ、何するんだよ」
眼鏡の創造神崩れは被害者ヅラして複製神さんを睨む。
複製神さんは私と創造神崩れを一度見た後、無言で私の前に創造神崩れを出してくる。
「アンタ、昨日アートをいじめたわよね?」
殺意は隠さない。さっさと供述を吐き出してから半殺ししたい。
「何の事だか?そもそも僕は普段から創造神同士で親睦を深めていて、知り合いの子供だから話しかけただけですけど」
シレっと目を合わせないで答える創造神崩れ。
「泣かすまで付きまとっておいて?」
「たまたま泣いてしまっただけで泣かすつもりなんてないですよ。これだから子供は嫌なんだ。1人で天界を歩かせなければいい」
またまたシレっと悪びれる事無く言ってのける。
「アンタねぇ!粗暴の神達まで焚きつけた癖に何言ってんのよ!」
「僕は何もしてません。彼等に旧友の話、近況報告をしただけですよ。彼のお嬢さんの事にしても本当の事を言ったら泣いてしまっただけで僕は悪くないですよ」
そしてニヤニヤと言ってのけた辺りで私は我慢の限界を迎えた。
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