第2話異変
第2話 異変
(桜華)
柚希、私は今あなたの前に姿を現して居るけれど
私は今ある呪いの力によって満月の夜にしか姿を出せないの。呪いを解くには柚希の力が必要なんだ。
(柚希)
ちょっと待ってくれ。
急に言われても理解が出来ない。
呪い?何の呪いなんだ?
(桜華)
それは……
妖怪さ。私はね元々自由の身だったのだけれど、君に出会うちょっと前に妖怪と戦いをした。
戦いの途中で呪いをかけられた。
そして、私の自由は奪われた。
(柚希)
そうだったんだね。
だけど、僕は何をしたらいい?
僕には呪いを解く事は出来ない……
(桜華)
大丈夫。
私の言う場所に行って!
私が見えなくなっても、君の傍にいる。
そして、君には私の声が聞こえているみたいだから
私の声に従ってくれたらいいよ。
柚希……危ない!!
伏せて……
桜華が柚希を押し倒した。
(柚希)
うっ……
なんだ……
無数の声が聞こえる。
やだ……怖い……。
死にたくない。
(桜華)
柚希……しっかりして!!
自分を見失っては駄目!!
柚希……柚希!!
(柚希)
あれ……一体どうしたんだろう。
記憶が無い。
確か桜華と話してる途中で何かに襲われた。
(桜華)
大丈夫?!柚希?!
あなた、無数の妖怪に襲われかけたの。
黒いモヤに包まれて大変だったのよ?
私がいながらにしてごめんなさい。
(柚希)
大丈夫だよ。
桜華が悪い訳じゃないから。
僕に隙があったから、いけなかった。
桜華……ひどい傷が……。
(桜華)
大丈夫だよ。
傷は大したことじゃないから!
早く安全な場所に行かなくちゃ……。
あ……あれ
なんだか変だな……。
ゆ……柚……希。
桜華がその場に倒れ込む。
(柚希)
桜華!!
どうした?!
どうしたんだ?!
柚希が空を見上げると真っ赤に染まる月が浮かんでいた。
果たしてどうなる事か……。
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