君は月夜の狼

柚葉

第1話始まり

(プロローグ)

この物語はある少年が現世と異世界を旅して行く物語。そして現世で起こる異変。その裏では異世界の力が働いていた。

その異変を解決し、日常を取り戻す物語。

笑いあり涙ありの異世界ファンタジーである。


僕の名前は、宮坂柚希(みやさかゆずき)

僕は陰陽師である。

陰陽師と言ってもまだまだ新米だ。

いざ戦おうとしたら、怖くて逃げ腰になりそうだ。

だけど逃げない。

僕には守らなきゃいけない仲間がいるから!!


(始まり)

僕はいつもの如く、生け花をしていた。

突然聞こえてくる悲鳴。

(???)

誰か助けて……。

(柚希)

どこにいる。

姿を現してくれ。

そなたは何者だ!!

(???)

私はここよ……。

ここにいる。

お願い助けて。

柚希がある1本の桜の木に目を向けると

桜の木から声が聞こえる。

(柚希)

助けてあげたいが、どうしたらいい。

(???)

私は今姿を現す事が出来ないの。

満月の夜にならなければ姿を出せないの。

(柚希)

満月の夜?

それは今日では無いか。

今日の夜には、そなたの姿を見れるのか。

わかった。夜まで待とう。


時間がたち、夜になった。

今日は確かに満月だった。

(柚希)

おーい

どこにいる?。

いたら答えてくれ。

おーい

(???)

私はここよ

やっとあなたに会えた。


柚希が桜の木を見ると

そこには、なんとも美しい白い狼がいた。

(柚希)

う……美しい。

なんと美しい狼なのだ!!

そなたが僕に助けを求めていたのか。

で、そなたの名はなんだ?

(???)

私は桜華(おうか)

宜しく。

(柚希)

僕は柚希宜しく。

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