第3話 異変から見えた先

(柚希)

 桜華……桜華……

 目を開けてくれ。

 お願いだ。

 桜華…

(桜華)

 柚…希

 あれ…どうしたんだろう。

 体が動かない。

 一体どうしたのだろうか。

(柚希)

 ここは僕の部屋さ。

 今君は僕の結界の中にいる。

 ここにいる間は、姿を消す事なくいられるはずだ。

 僕が出来るのはここまでだ。

(桜華)

 ありがとう。

 確か私は柚希と話をしていたような気がする。

(柚希)

そうだ。

確かに話をしている最中に倒れた。

君は赤い月が出た時に倒れたけれど、何か関係があるのか?

そうだとしたら興味が出てきた。

(桜華)

確か私が呪いをかけられた時も、赤く染る月が出ていた。私にもわからないけれど、もしかしたら何かが関係していたのかもしれない。

(柚希)

そうか。

異変を解決する鍵になるかもしれないな。

よし、行こう。

まずは、赤く染る月について探ってみよう。

桜華、君はここにいてくれ。

すぐ戻る。

(桜華)

え、うん。

わかった。

気をつけてね。

(柚希)

そうだな。

こうして、柚希は赤く染る月について探るために

家を後にした。

赤く染る月と異変はどう関係しているのか。

そして、桜華にも関わる赤く染る月とはなにか。

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