第2話
...
どこだよここ
なんで街にいるんですか雑草食べようとしただけじゃないですか。
お金ないしなんも出来ないじゃないですか。
とりあえず歩き回ればいいですよね。
あれから数十分ほど歩きました。
...やっぱりお金ないからなんも出来ないじゃないですかふざけんなですよほんとに。
よしそこら辺の店行ったるぞどうせ帰されるけどな。
よしここだ果物食べたいし。
「すいませーん、お金ないんですけどなんかくださーい」
「馬鹿なの?」
なんやこの店員生意気だな。
「だからお金ないんですよ」
「だったらおかえりください」
...そりゃそうなるわな。
「じゃあ仕事してくれたらお前に好きなもんやろう」
「めんどくさいです」
「じゃあ諦めろ」
「よし仕事します何すればいいですか」
「店番を頼んだ」
「...だる」
「なんか言ったか?」
「いえ大丈夫ですしときます店番!」
はいそんなこんなでだるい仕事をすることになりましたとさ。
数時間店番しやっと終わりました。
人来ませんでした。
...この店大丈夫か?
「早く報酬ください」
「ほいこれ一つな」
ちっちゃくてよくわかんない果物ひとつ渡されました。
は?
「ケチですね」
「文句あるなら返してもらうぞ」
「わぁいやったぁ嬉しーー!!!!美味しそー!!」
はいそんなこんなでめんどくさい仕事させられた割にゴミのような報酬でしたとさ。
てかどこで泊まろう野宿ですか?
だったらさっきの人からお金貰えばよかったじゃん。
宿探すか。
ボロい宿見つけました。
...まぁお金ないんですが!!
「すいませーん無料で泊めてくださいませんかーー」
「いいっすよ」
「え?」
「だからいいですよって」
...
「まじですか?」
「まじです」
「いいんですね?泊まりますよ?」
「はいどうぞ」
...よくわからんけどラッキー。
ということで寝ますおやすみなさい。
おはようございます。
起きました。
よーし今日も街を歩き回...。
はああああああああああ?
ここ最初の何も無いところだよな?何があった?は?
...ほんとに何があった!?
昨日の店番の意味は!?
嘘でしょ?何があった?夢オチ?
いやでも昨日貰った果物残ってるでしょ?
訳わかんないんですけど!!
「こんな異世界転生望んでないよ神様ぁぁぁぁぁああ!!」
...
今思ったんですが私、転生した割に特に能力がないことに気づきました。
....憶測ですがもしかして私の能力って...いつ起こるか分からない場所の転移ですか!?
くそがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
私はキレながら果物を食べました。
ミリア・レイン 能力 転移(制御不能)
こんなダサい転生者がいてたまるか
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