アイ・アム・サダヒコ・アンド・ユー・アー・レイザブロー
タイムスリップ空間。
『ククク、時間支配は進んでおるか』
タイムスリップ・サダヒコだ。
『はい、サダヒコ様。ですが』
『例の行幸か、いつもワシの邪魔をしおってです!』
部下の言葉にサダヒコが激昂する。
『それに加え礼三郎なる男が我々の邪魔をしております』
『なんじゃそいつは』
『それは・・・』
その質問に答えるかのように何者かがタイムスリップ空間に現れた。
『あ・・・』
サダヒコに答えていた部下の心臓を手で貫いた男は小麦色の髪を靡かせた。
『おれがその例の礼三郎だ。ただし一周目のな』
一周目の礼三郎と答えた男は五人のタイムスリップ者を連れていた。
『タイムスリップ四天王!』
『はい、先輩』
タイムスリップ四天王は同時に答えた。
一人、壮年の男はニヤニヤしながらその様子を見ていた。
『なんじゃ、おぬしら・・・。いったいなにが目的じゃ』
『貴様の存在をいただく、そしてタイムスリップ教団をもらう。時間改変の第一歩としてな。さあやれタイムスリップ四天王!』
タイムスリップ四天王がタイムスリップ教団を始末していく。
『一周目じゃと!なぜおぬしらはプロトオルタナを突破出来るんじゃ!スリヴァーの防衛を突破できる者はおらぬ!』
サダヒコは錯乱する。
『ここにいる。セリアはおれの侵入を拒んでいたがおれたちにも居るのだ。未来の特異点がな』
『ええい鬱陶しいわ!出でよアダマンティン!』
サダヒコの前にアダマンティンと呼ばれたアームヘッドが姿を現す。
『アダマンティン』
一周目の礼三郎もまた同じ名のアームヘッドを呼び出す。
『さあそろそろ茶番劇も終演だ』
アダマンティンとアダマンティンが組んだ!
『時間が狂ってしまえ!』
サダヒコは一周目の礼三郎のアダマンティンの時間を狂わせ破壊しようとした!
『なにい!』
一周目の礼三郎はサダヒコの時間歪曲を自らの時間歪曲で打ち消す!
『オッピョッポ!』
一周目の礼三郎が叫んだ!アダマンティンの否、ブライトブロウの頭が裂けた。そして変貌する。
『これが時間の悟りだ』
レイザーブロウは邪神を象った頭部へと変貌し全身の筋肉フレームが異様に肥大化する。
『我が名はタイムスリップ・サダヒコ。時間の支配者にしてオルタナティブの向こうへと行くものなり』
一周目の礼三郎は完全なる姿へ変貌し名を奪われた者を粉砕した。
『ごっつぁんです』
『アイ・アム・サダヒコ・アンド・ユー・アー・レイザブロー』終わり
『聞こえますか?』その日アイリーンはセシルの声を聞いた。『
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