歴史ノ葬列、力、呪イ、真実
これは……。代替の王冠からなにかか流れ込むのを感じる。それは力であり、呪いであり、真実であった。だんだんとわかってくる。こうなるのは必然であったか。運命を変える大きな力を得れば得るほどに歴史の葬列に組み込まれていく。この呪いによって俺は役割を与えられたか。ヤリヒコは俺を2周目に招き、トキヒコから代替の王冠を奪わせようとしたのだ。そして俺は真実を知った。これは代替特異点の記憶、すなわち繰り返した宇宙の歴史だ。俺を代替の王とし永遠の代替宇宙をもたらすため同化しようというのだ。
「ははははははは!」
「……なにがおかしい」
王冠を失ったトキヒコのマビノギオンが訝しんだ。
「器を違えたな!俺は俺のために貴様らの神の力を利用させてもらう!」
そうだ、運命なんぞに翻弄されてたまるものか。俺は向こう側に行き、この世界そのものの仕組みを壊す。代替特異点が俺を利用しようというならばそれを御するまでだ。
「不敬者がっ!」
「なんだ?知らなかったのか?」
ブライトブロウの腕が肥大化する!その刹那でマビノギオンの胸を貫く!
「安心しろ、俺が世界を救ってやる。俺たちの救われなかった世界をな」
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