第14話 無双の始まり
さあ、ロックウルフにリベンジだ。
岩場にたむろしているロックウルフに先手必勝とばかりに。
「【具現化】【アニメーション】落下」
空中に現れた大岩が重力に引かれるよりも早い速度で岩場に突き刺さる。
轟音がして岩場が壊され岩の破片が飛び散る。
消えて行く大岩。
本物の岩にはやはり負けるか。
いや岩場を壊したから相打ちだな。
無事だったロックウルフは敵わないと悟って逃げてもういない。
「これじゃ、お肉が採れないよ」
「あー、そこが弱点だな」
ミンチになったロックウルフの魔石を集める。
砕けたのがいくつもあって、悲しい気持ちだ。
楽だけど、実入りが少ない。
それに硬い岩場はこの攻撃の鬼門だな。
こういう場所用の何かを開発すべきだな。
すぐには思いつかないが。
「ステータス」
――――――――――――――
名前:ディザ LV3
魔力:17
筋力:12
防御:9
知力:48
器用:11
瞬発:13
スキル:ポリゴン LV3
――――――――――――――
レベルが2つ上がっている。
ロックウルフは20匹近くいたからな。
レベルアップしょっぱいな。
あまり数値が上がってない。
まあいいや。
ポリゴンに能力値は関係ないみたいだし。
次は下がもっと柔らかい所で試してみるか。
なら、ゴブリン退治だな。
俺とマリーはゴブリンがいる森にやってきた。
俺達が行くと匂いを嗅ぎつけたのか、100匹ほどの集団で現れよだれを垂らした。
「【具現化】【アニメーション】ピストン運動」
逃がした奴はいないな。
ゴブリンの魔石程度をミンチの中から拾い集めるのは嫌だから、今回は素材は無しだな。
「ステータス」
――――――――――――――
名前:ディザ LV5
魔力:18
筋力:13
防御:10
知力:49
器用:12
瞬発:15
スキル:ポリゴン LV3
――――――――――――――
また2つレベルが上がった。
能力値は相変わらず低い上がり方だ。
ふーん、良いもんね。
俺にはスキルがある。
次はもう少し大きいのとやりたいな。
という事でやって来ましたオークの縄張り。
やっぱり俺達が行くと総勢でお出迎え。
「【具現化】【アニメーション】落下【アニメーション】ピストン運動」
3メートルを超えるオークも10メートルを超える大岩には敵わない。
魔石をミンチの中から拾い集め、討伐を終了した。
やっぱり実入りは少ない。
「ステータス」
――――――――――――――
名前:ディザ LV6
魔力:19
筋力:14
防御:10
知力:49
器用:13
瞬発:15
スキル:ポリゴン LV3
――――――――――――――
レベルが伸びなくなってきた。
バサバサと羽音がして、ミンチになったオークをついばみにグリフォンが現れた。
うわっメテオ攻撃が出来ない敵だ。
今回はメテオは封印だ。
「【具現化】。マリーやっちゃって」
ライフルをマリーに手渡す。
今回のライフルはいつもと違う。
「やー」
弾丸が発射され空中でばらける。
今回のは散弾だ。
マリーの射撃の腕でも楽勝で当たるように考えた。
一発目は外れた。
アニメーション初期化して再度マリーが撃つ。
今回はグリフォンの翼を巻き込み羽を散らした。
ダメージはあんまりないみたいだ。
だが、分はこちらが有利だ。
今度はグリフォンの頭にあたり、地表に落ちた。
「【具現化】【アニメーション】転がり」
大岩が転がり押しつぶし、戦闘はあっけなく終わった。
「ステータス」
――――――――――――――
名前:ディザ LV6
魔力:19
筋力:14
防御:10
知力:49
器用:13
瞬発:15
スキル:ポリゴン LV4
――――――――――――――
あれっ、スキルレベルが上がっている。
――――――――――――――
ポリゴン LV4
100000ポリゴンまでのモデリングをする事が出来る。
サブスキル:
モデリング
具現化
アニメーション
ショップ
プラグイン:
AI
――――――――――――――
AIって事はモデリングが賢くなるのか。
やってみよう。
立方体を出してみるが。
むっ、変わらないな。
どこが変わったんだ。
次に、ライオンのモデリングを出してAIプラグイン追加と念じてみる。
変わらない。
具現化してみる。
ライオンが勝手に動き始めた。
おー、自動でアニメーションしてくれるのね。
現在、走るアニメーションと飛び掛かりの2つしか買ってない。
ないアニメーションまでしてくれるほど万能じゃないみたいだ。
これはショップでアニメーションを買って追加してやらないとな。
とりあえず、伏せとあくびと噛みつきと猫パンチと威嚇を買った。
「伏せ」
俺がそう言うと、ライオンは伏せの形になった。
言葉を聞いてくれるのか。
便利だな。
戦闘を任せられるほど優秀なのかはテストしてみないと。
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