第12話 生まれ持った肌の綺麗さ

肌が綺麗な人って言うのは何をしても肌が綺麗だ。若い頃化粧を落とさずに寝たり、不摂生な生活を送ったりしても40過ぎても肌が綺麗なのだ。


一方の私は小学4年生から既にニキビが出来ていた。中学・高校・大学時代はニキビの全盛期だった。親からは「大人になったら自然に治るから」と思春期ニキビと言うことで励まされた。同級生の男子からもニキビでからかわれて、本当に辛かった。

「大人になれば、、、、」


40歳を過ぎた今、私は常にニキビだらけだ。

ニキビが出来ない期間なんてない。

大人になったら吹き出物と言うが、ニキビはニキビなのだ。


肌にトラブルのない人から分かり切ったアドバイスをされると本当に苛立つ。

シャンプー・リンスを顔を洗う前にする、枕カバーやシーツを頻繁に洗濯する、脂っこいものや甘いものを極力食べない、身体の中から綺麗にする、漢方を試す、運動をする、などなど。ニキビで悩んでいる人は、肌に悩みのある人はそんな当たり前のこと一通りやっているのだ。

知ったか顔で語るのは止めて欲しい。


ピーリングや漢方や、高い化粧水や一体いくら使っただろう。

肌が綺麗だったら、どんな人生を送っていただろうと思うことがよくある。

今まで使ったお金を使わなくてよかっただろうし、化粧も軽く済ませてすぐに準備出来るのだろう。


肌が汚いのは、こればっかりは病気なのだ。皮膚の病気なのだ。

周りがとやかく言ってはいけない。

本人が一番分かっているし、辛いのだから。


可愛いって言われるより(言われたことないけど)、お洒落って言われるより、「肌が綺麗」って言われることが私にとっては一番の誉め言葉だと思う。


一生言われない言葉だから、やはり今でももがき続けて色んなことを試してしまう。

お金かかるよね、、。保険適用外ばかりだもの。


肌が綺麗な遺伝子で生まれたことは、最早才能だと思っている。

私は汚い肌の遺伝子なのだ。もう諦めるしかないんだけど、いくつになっても諦めきれないよね、、、。

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