第11話 不眠と過眠

私は1か月おきごとくらいに不眠と過眠を繰り返す。3か月おきであったり、1週間おきであったり様々である。


どちっが辛いかを考えた。

やはりどちらも辛い。


過眠は体が全く動かなくなり、3日くらい平気で寝てしまう。勿論途中でトイレへ行ったり、軽く何かを食べたりするが、何かを食べる時間すら寝ていたい。そして安らかにこのまま死んでしまわないかな、なんて考えてしまう。


一方、不眠も地獄だ。睡眠導入剤も効かなくなってくる。寝たいのに、ベッドで無理やり目をつむっているのに頭の中は真っ白になれなくて考え事ばかり湧いてくる。

夜が異常に長く、このまま永遠に続くのではないかという感覚に襲われるのだ。


働いていた時は正にバタンキューで、夜はあっという間だった。

昔から夜型で朝はかなり弱い。苦手だ。

しかし不眠症になると夜型だの朝型だの言っていられない。


夜ずっと起きていられるのなら、大好きな読書をしようと図書館で沢山借りてきても、読めない。集中力がないのだ。読みたいとすらいう気が起こらない。何もしたくない。パソコンを立ち上げるのも面倒くさい。

本を読みたい。でも内容が頭に入ってこない辛さから全く読めない。それも辛い。


過眠は過眠で罪悪感で苛まれる。眠り姫とは自分の事じゃないかとすら思う。否、眠りおばさんだった。


自分がショートスリーパーなのかロングスリーパーなのか、こうも不眠と過眠を繰り返すと分からなくなってくる。恐らくロングスリーパーの部類だとは思うのだが。


眠れないときに好きなことをすればいいじゃないか、なんて、不眠症を理解していない人は言う。そんなお気楽なもんじゃない。好きなことなんて何一つ出来ないんだよ。


過眠症も沢山眠れて羨ましい、なんてことを言う人もいる。そんな甘いもんじゃない。廃人同然なのだよ。


私は死ぬまでこんなことを繰り返すのだろうか。

考えたくもない。いや考えないようにしなければ、また不眠が襲ってくる、、、。

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