第30話 親なの?
〈今日の午後に俺ん家来れるか。やましいことがある訳じゃないけど、怪しかったらファミレスとかでもいい〉
急に私の好きな人。の親友である、青柳圭君に誘われた。
これに対して、私はすぐに了承の連絡を送った。
彼が私に話しかけてくる時はだいたいが久保くんのことだ。多分今回も何かしらがあって呼ばれたんだと思う。
それから各授業を受けて、青柳君の家を訪れた。
ピーンポーン
「鍵空いてるから、俺の部屋まで入ってきて」
ガチャ
「おじゃましまーす」
それから階段を上がり、青柳君の部屋に入った。
「ちょっと待ってて、飲み物とお菓子持ってくるから」
「わかった」
それからジュースとコップ2つ、お茶菓子を持ってきて部屋に戻ってきた。
「さて、俺が君を呼ぶ理由はわかるよね」
「うん、久保くんのことでしょ」
「そうだよ」
「あいつが明日の内に告白すると思うか?」
「うーん、私はすると思う。かなり仲良くなってるみたいだし」
「そうだよなぁ…」
「なに?青柳君はしないと思ってんの?」
「いや、あいつはするだろうな。でも俺さ、柴田さんの方からする気がするだよな」
「あぁー。やっぱり私が言った通り、柴田さんも脈アリっぽいでしょ」
「うん、家に誘ってたのも柴田さんからだし」
「でも、それの何を気にしてんの」
「告白ってさ、どちらかがして、どちらかがされることになるやん」
「うん、うん」
「した側は置いといて、された側もしっかりと愛情伝えないと関係保てないでしょ」
「うん」
「航大はかなりのチキンだからさ、全然言わないで別れた。なんてこともありそうだなっと思って」
「あ〜」
「だからそこが懸念で。そこで女心を聞きたくて呼んだんだよ」
「なるほどね。ま青柳君が言ったことはあってるよ」
「だよな」
「女心というか、恋人はそういうもんでしょ」
「それは知らん。彼女いないし」
「私もいないわよ。そんなことはどうでもよくて、私達がどれだけ悩んでも彼次第なんだから彼からすると信じて明日を楽しみにして待ちましょ!」
「だな」
「ていうか、心配しすぎじゃない?親なの?」
「違うくて、あいつが……いや、これは俺から言う言葉じゃないな」
「え、それすごい気になるんだけど」
「なんでもねーよ。気になるんなら本人に聞け」
「わかった。聞く」
「でも、月曜日以降にしろ、そして仮に失敗してたならもっと空けろ」
「それはもちろんでしょ」
「じゃ、久保についての会話は終わり!まだ遊ぶ
?帰る?」
「この後、塾だから帰るわ」
「わかった。時間取らせて悪かったな」
「いいよ」
———————————————————————
どうも作者です。
今回はほとんど会話です。
しかし、びっくりしました。若宮と青柳がこんなに仲良くなっていたとは…
さらに久保くんの過去には何があったのでしょうか
気になりますね(まだ何も考えてないなんて絶対に言えない)
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