9. 自然な会話文

簡単だと思っていたけど、その実、異常に難しいことが発覚。


アニメもそうだが、よくよく聞けば普段そんなに説明調で話すか?

というくらい小説の中の会話はときに、一言も二言も多い気がしてる。

何気に聞き流していれば「分かりやすさ」のせいで疑問には思わないのだが、実際、親密であるほど言葉は短縮されて抑揚だけで済まされる場面もあるだけに、検証するほどあんな七面倒くさい喋り方するだろうか、と思わざるを得なくなってくる。


それが悪い、とは言わない。

オハナシの性質によっては必要だとも思う。

必要だと選んだところで、過ぎるのは説明ったらしくボディーブローかとうっとおしさが増すのはマズイだろうし、逆に省き過ぎると登場人物の性格付けもかねているから、曖昧になってイロイロと伝わりにくいのもよくない。


リアルとリアリティーにも通ずることだとは思っているが、ならどれくらい端折り、どれくらい文字に起こすのか、真面目に取り組むとさじ加減、編集加減がとにかく難しい。


ポイントは、果たして読み手はどこまで削っても前提として理解してくれているかの把握なのだろうけれど、この「読み手」という一言でくくられた数多の平均値がいまだ一発で定まらない。


それは説明的会話なのか、

リアルなやり取りを切り取ったものなのか。

なぜそのどちらかを選んだのか。

書いているモノの方向性にも関係してくる、ちょっとした課題。

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