第4話

俺は仕方なく退学した。

どうせなら家から一番近い高校に編入しようと

思い、今は共学だが元女子校へと転入することになった。


初日。


俺は非常に面食らった。

クラスメイトは女子しかいない。

しかも、何だか俺、モテ期がきた感じだ。

取り囲まれて質問攻めにあい、



中学時代もモテ期があったが、

多分、これ、二回目のモテ期だと思う。

クラスのリーダー格の女が、

俺の真横に来て、騒ぎ出した。

金髪ギャル。

名前は確か、山下カナコ。



「イケメン来たー!!」


「ねーぇ、彼女いる?いなきゃ私と付き合ってよっ!」


「あ、いないけどさ...」


「じゃあさ、今日から付き合お!」


「いや、俺さ。

今は恋愛より、勉強に集中したいっていうか...」


「何言ってんの?ここさ、進学率低いのよ...!

そんな真面目なひとなんてさぁ...いな...」


「いたわ!陰キャ眼鏡女が!」


「ただひとり、変な女が!」


周りの女子みんなが、

教室の壁際、一番後ろに座って、参考書開いてる地味な女を直視した。







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