第16話
私は香田香耶
香の字がふたつある。
もしお嫁に行けば、ひとつ減る。
・・・かもしれない。
お兄ちゃんには、自信満々と言ったけど、やはり不安。
こういう時は、異性よりも同性の人のほうが、悩みを打ちやけやすい。
実は、お兄ちゃんには内緒にしてだけど、真矢お姉ちゃんとは、ラインのやりとりをしていた。
【真矢お姉ちゃん、元気?】
【あっ、香耶ちゃん?もうじき受験だね】
【うん、来週】
【自信はあるの?】
【もちろん・・・といいたいけど、やはり不安】
【マリッジブルーなんだね】
真矢お姉ちゃん、それ違う
真矢お姉ちゃんは、日本に帰りたいのが本音らしいが、コロナの影響で帰国が出来ないみたいだ。
【兄貴、元気にしてる?】
【うん。元気だよ】
【ふしだらな兄貴だけど、よろしくね】
【お兄ちゃんも、同じ事言ってたよ】
【なんて?】
【愚妹だけど、仲良くしてくれって・・・】
【あのバカ兄貴】
真矢お姉ちゃん、お互い様・・・
さすがに毎日は迷惑だが、週一のペースでラインをしている。
結構な気分転換になる。
【コロナが落ち付いたら、フランスにおいでよ】
【ありがとう。その時は私は花の女子大生だね】
【コロナが落ち付かずに、香耶ちゃん社会人になってたりして】
現状なら、あり得るかもしれない。
さてと、受験までもう少し。
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