第17話
あっという間に、香耶ちゃんの受験日になった。
香耶ちゃんは、玄関で鼻歌をうたっている。
何の曲かは、知らん。
「香耶ちゃん」
「何?お兄ちゃん」
「戦闘準備は出来たか?」
「うん。ばっちし。必ず白星取ってくるから」
「がんばれよ」
香耶ちゃんは、笑顔で出て行った。
今日は、会社は休みだ。
ここのところ、忙しかったし、久しぶりにのんびりしよう。
久しぶりに、真矢に連絡取ってみるか・・・
いや、やめておこう。
あれ?
ライン・・・
真矢だ。
珍しいな。
【お兄ちゃん、久しぶり真矢だよ】
【お前が、俺に連絡するなんて、珍しいな】
【うん。香耶ちゃんは受験日でしょ?】
【ああ。さすがに定期的に、ラインのやり取りしていただけのことはあるな】
【お兄ちゃん、知ってたんだ】
【当たり前だ。何年お前の兄貴をやっている】
兄弟姉妹は、仲のいい場合と仲の悪い場合の、極端にわかれる。
僕と真矢は、喧嘩もするが比較的良好かもしれない。
【香耶ちゃんの、合格祝い送りたいけど何がいいかな】
【香水でいいだろう】
【即答だね】
【フランスと言えば香水だろう】
でも、合格すること前提だな。
文字だけとはいえ、妹と会話が出来た。
元気そうで何よりだ。
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