第13話

「お兄ちゃん、このオムレツ美味しいね」

「ありがとう」

「お兄ちゃん、女子力高いし、主夫になれば?」

「いい。大変だから・・・」


社会に出るのは大変だ。

でも、主婦業はもっと大変だ。

両親を見ていて、そう思う。


もし共働きになれば、家事は分担しよう。

当番制にしよう。


「本当にそうしてね、お兄ちゃん」

「ああ」

僕の心を読んだのか・・・香耶ちゃんは答える。


「あるアニメでは、主婦は楽そうだけど」

「真に受けないように」

「わかってるよ。お母さん大変だもの」


他愛もない?話をする。

これが、一番のごちそうだな。


「ご馳走様でした。美味しゅうございました」

「お粗末さまでした」


そう言われると、作った甲斐がある。


「じゃあ、私は勉強に戻るね」

「ああ。がんばれよ」

「お兄ちゃんは、ゆっくり休んでね」

「そうするよ。お風呂が沸いたら、呼ぶから」

「一緒に入る?お兄ちゃん」


いとこでも、年ごろの女の子とは出来ません。


服を着ているから、わからないが、3サイズはどのくらいなんだ?


・・・やめておこう。

セクハラだ・・・








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