第7話

チュンチュン


朝が来た。

疲れている時は、思う。


「来なくていいのに」


「お兄ちゃん、明けない夜はないんだよ」

香耶ちゃんが言うが・・・


今は元気だからわからないけど、大人になればわかるよ・・・


人生の夜は明けてほしい、

でも、リアルは夜はたまには、明けなくてもいい。

それが、今日だ・・・


「お兄ちゃん」

「何?」

「買い物付き合って」

「仕事だ」

「休んで」


「できるか!」


居候するいとこの買い物しなくてはいけないので、休みます。


そんなことで休めたら苦労はない。


「お兄ちゃん、サラリーマンだよね?」

「まあ、一応な」

「今日、土曜日だけど、お兄ちゃんの会社は、土曜出勤なの?」


カレンダーを見る。


「あっ、そうだ。土曜日だから、休みだ」

「でしょう?なら、買い物付き合ってよね」

「・・・ていうと、思ったか?」

「出勤なの?」

「ああ。いつもは休みだが、祝日があったから、今週は出社だ」


香耶ちゃんは、ごねていたが・・・


「昨日、明日は買い物しようって、言ったじゃない」


会社に逃げようと思ったのに・・・


「じゃあ、必要なものを買いに行くか」

「うん」

「机とかベットとかは、真矢が自由にしていいっていったので、衣服だけでいいな」

「うん。じゃあ行こう」


ついでに、この辺りも案内しておくか・・・


「勉強も、忘れるなよ」

「ラジャー」


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