第一章

第一話 事件発生?!

 校門を出ると目白がいないことに気が付いた。


「あれ?目白どこ行った?」


「ほんとだ~。亮どこ行ったんだろ?」


 葵も聞いていないらしい。二人で首をひねっていると

『葵ー。めぐみー。ここだよー!!!!!』

 と下から声が聞こえた。


 下を見てみると当たり前だが目白はいな…



「え?!え!目白?」


「めぐみ~ん、下の方見つめてなんで目白って言って…ぎゃあああああああ!!」


「「目白(亮)がちっちゃくなってる?!」」


 とりあえずちっちゃくなった目白を手に乗せてみる。やはり、‟その場の空気を壊す破壊王”の名を持つ目白亮が手の上に乗っている。


「葵、これって夢だよね。」


「めぐみん、きっとこれは夢だよ。きっとそうなんだ!」

 と言っていると手の上から目白が話す。


「お前ら、お互いの頬つねってみろよ」

「現実逃避するな。これは紛れもない実際の起きていることだ。」


 葵と私は顔を見合わせ、お互いの頬を力強くつねった。

 頬に痛みが走る。

 と同時に現実だという絶望感と、なぜ自分たちが目白の心配をしなければならないのか、無性に目白がちっちゃくなったことに対して腹が立ってくる。


「はぁ?!こんな小説みたいなことが実際の起こるなんて思いもよらないんですけど?!だいたいなんで目白はそんな冷静なわけ?自分の身に起きていることだっていうのをいい加減自覚しなさいよ!」


「めぐみん…。亮のことを心配してるのはわかるんだけど、そう怒らないで。ね?」


そこで怒るのをやめる。

だってそんなかわいい顔で最高の笑み。そのうえ、そんな風に言われたら葵バカだって怒るのをやめるだろう。かわいすぎて即死する。


「わかったけど…目白はどうするの?」




……………………………………………………………………………………………………

あとがき

第一話を読んでいただきありがとうございます!(prologueを読んでいらっしゃらない場合は、ぜひ読んでみてください!)

この小説サイトで小説を書き始めてからまだ1週間ぐらいしかたっておらず、知らないことがたくさんあるので、温かく見守っていただけると幸いです。過去の話を読者様がわかりやすいように修正できればなと思っております。


2021年2月28日 雪弥










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アイツがミニキャラになった?! 雪弥 @satocolo

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