猫の足跡

今日は猫の日だそうです。某ギタリストの誕生日でもあるのですが、その情報は今は関係無いのです。今朝は結構雪が積もっていた。車のエンジンをかけている間にちょっと除雪をし、買い物に行く前に運動が出来る公園に行ってみた。


歩ける場所は雪深く積もっている。それでも行けるんじゃないかと雪道に足を踏み入れたところで後ろから通り過ぎた車から「ギャハハ!」と笑われたような声が聞こえた。


暫く歩いていたけどどんどん深くなってきたので諦めて外周を歩く事にした。脇道に入り雪の上のタイヤ痕の間を歩いていると、向こうに猫が歩いているのが見えた。


猫は角を曲がり、自分もその方向に向かうので歩いていくとさっきの猫が見え、何故かその猫は私の方をチラチラと何度も見ながら歩き進む。


猫が歩いた雪には足跡が続いていた。私はその足跡を辿るように歩いていくとしばらくして猫は道を逸れる。


猫はいなくなった。私は足跡が途切れた雪道をその後も歩くのでした。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る