3 オーダー、入りました。


たくは時々、てこに昔何処かで食べて美味しかったものを作って欲しいと頼みます。最近では数年前に行った、新潟の寺泊にある魚市場で食べた甘エビの唐揚げ。ある日たくは行ったスーパーで「甘エビが安かった!」と刺身用のエビと唐揚げ粉を買って来て、これでてこに作って欲しいと頼みました。


そして作った甘エビの唐揚げ。若干焦げ気味で味が濃かったけど、揚げたてだったので、てこはたくに

「初めてにしてはまあまあ」

と50歩譲ってくれたお言葉を頂きました。


他にも、てこがたくの思い出のメニューをオーダーされた一部を紹介します。


1、ささみチーズカツ。ささみにしそとチーズを乗せて丸めたのを揚げたもので「つけてみそかけてみそ」をかけて食べます。


「昔よくお袋がよく作ってくれたものだ。ウマイ」


と喜んで食べてくれるけど、たまに中心まで熱が入っていなくて若干生っぽくなった時もあった。(こう言う時はレンジで加熱する)オーダーされた当初は「お袋に作り方を教えてもらえ」と言われ、てこはお義母さんが元気だった頃に一度作り方を聞いてみたけど答えは「テキトーに作ってる」でした。



2、納豆の味噌汁。たくは納豆はひき割りが好きで、細かいひき割り納豆を味噌汁に入れて欲しいというオーダーでてこは味噌汁の具に納豆を入れました。


「納豆の味噌汁、結構美味しいだろ」


食べながらたくはてこに聞いた。


「うん」


「これは俺が昔付き合っていた沖縄の彼女に教えてもらったものだ」


「そうか」



てこは、そう答えるしかありませんでした。




3、土手煮。豚モツを赤味噌等で味をつけて煮たものです。てこはレシピ通りだと味が濃すぎると思い調味料を控えて作りました。たくは作った土手煮の底の汁を見て、


「もっとコッテコッテに煮てドロドロにしないと。(たくの同級生だという)〇〇(女性)が土手煮とかの作った料理をネットで公開してるから、彼女に教えてもらえ」

と言います。お義母さんが好きだった鬼饅頭の時もこの方に教えて貰えと言われましたが、てこ心の中で叫びました。

私には無理です。以上。


終わり

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