私の秘密にしておきたい思い出 お題:魅惑の足 制限時間:15分
私には秘密しておきたい思い出がある。
子供の頃。私は近くにある市民体育館に用もないのに入り込んでいたことがあった。
運動がしたかった訳ではない。
誰かに連れられた訳でもない。
それでも入り込んだ理由。
それは、そこで運動している人達を見る為だ。
いや正確にはある人だけだ。
市民体育館では休日でも開放されていて、
平日とは異なる人達も利用していた。
その理由していた人達の中にあの人がいた。
いつも休日だけに現れて、運動しているあの人。
何かお喋りでもした訳でもない。
ただ運動している時の足だ。
運動している時の足は他の何よりも美しく、
見てるだけでも幸せになってしまうほどの
魅惑の足だ。
その足が見たいだけで、入り込んでいた。
いっそのこと直接話してみようと思った時もあった。
でも結構見ているだけだった。
そして魅惑の足の持ち主とは会えなくなってしまった。
それが私が秘密にしておきたい思い出だ。
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