ある試合の抜粋 お題:右の狂気 制限時間:15分
顔に拳を喰らいのけぞる。
後ろに倒れ込みそうになる所をなんとか踏ん張る。
拳を当てた側はさらにもう一撃を喰らわせようと、
拳を振り上げる。
拳を当てられた側はその拳から逃れるために、
後方へと飛んで回避した。
倒れ込みとは異なり、直ぐに体制を立て直す。
そして拳を空振りした相手に逆襲を開始した。
空振りした事で隙が出来た肩、脇、腹に
連続で拳を打ち込んでいく。
その拳は相手を大きく揺さぶり、さらなる隙を生じさせる。
そこからはもう一方的であった。
相手はもうろくにガードする事も出来ず、
もはやなんとか立っているのがやっとの状態まで追い詰められた。
もう誰の眼から見ても決着はついていた。
だが、それでもまだ拳を打ち込んでいく。
最後は右のストレート。それで動かなくなった。
のちに狂気の右と称される事になる事件だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます