長い階段 お題:闇の何でも屋 制限時間:15分
長い階段がある。
下へ下へと向かう階段がある。
階段の奥は暗くて見えない。
果たしてどこまでいく階段なのか外から見ているだけではわからないほど長い階段だ
私はそんな階段をのぞきこんでいる。
なぜ私はこんな長い階段をのぞきこんでいるのか?
それはある噂を聞いたからだ。
その噂とは
『ある秘密の場所にとって長い階段があって、最後まで降りられたらなんでも願いを叶えてくれる何でも家がいるらしいよ。本当だよ。友達の友達が言ってた』
そんな噂だ。眉唾物だ。きっとただの冗談だ。
そう思っていたのに見つけてしまった。
この長い階段を。
どうしよう?あの噂を鵜呑みにすれば危険は無かった。はず。
階段を降りてみようか?
それとも立ち去るべきか?
私は悩んだ末に折衷案を採用した。
それは階段を少しだけ降りること。
ゆっくりと階段を降りていく。
最初見たときは、暗くて見えない階段まできたところで違和感を感じてしまった。
何かいる。生き物だ。しかも大きな生き物。
音がする。生き物が出す音だ。
匂いもする。獣臭が進めば進むほど強くなってくる。
私はさらに階段を降りていった。
そして気がついた。あの噂がどんな意味があるかを。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます