長い階段 お題:闇の何でも屋 制限時間:15分

長い階段がある。

下へ下へと向かう階段がある。

階段の奥は暗くて見えない。

果たしてどこまでいく階段なのか外から見ているだけではわからないほど長い階段だ

私はそんな階段をのぞきこんでいる。

なぜ私はこんな長い階段をのぞきこんでいるのか?

それはある噂を聞いたからだ。

その噂とは

『ある秘密の場所にとって長い階段があって、最後まで降りられたらなんでも願いを叶えてくれる何でも家がいるらしいよ。本当だよ。友達の友達が言ってた』

そんな噂だ。眉唾物だ。きっとただの冗談だ。

そう思っていたのに見つけてしまった。

この長い階段を。

どうしよう?あの噂を鵜呑みにすれば危険は無かった。はず。

階段を降りてみようか?

それとも立ち去るべきか?

私は悩んだ末に折衷案を採用した。

それは階段を少しだけ降りること。

ゆっくりと階段を降りていく。

最初見たときは、暗くて見えない階段まできたところで違和感を感じてしまった。

何かいる。生き物だ。しかも大きな生き物。

音がする。生き物が出す音だ。

匂いもする。獣臭が進めば進むほど強くなってくる。

私はさらに階段を降りていった。

そして気がついた。あの噂がどんな意味があるかを。

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