どこまで続く緑の平野

空の青さは遠く彼方まで

耳をこらせば小さな生き物たちの声が聞こえてくる

それはまさに緑の国と呼ぶにふさわしい美しい土地

だが気がつく。

しかしてそこには人はいない。

誰もいない。大型の動物の姿を見ることもない。

国とゆうにはあまりにも静かすぎる。

いや自然だとしても奇妙だ。

先ほど聞こえた小さな生き物たちの声も聞こえはするが姿は見えない。

気がつけばこれまで感じてきた美しいと感じていた心は霧散し、不安が心の全てを覆っている。

さらに気がつく。

自分がどうやってこの緑の国に来たのか？

そもそも緑の国はどうやって知ったのか？

わからない。何もわからない。

不安と混乱が渦を巻いて心をかき乱す。

目を覚ます。

どうやらTVをつけながらいつの間にか寝ていたようだ。

TVには知らないCMが流れている。

『緑の国へ貴方をご招待しましょう！』

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