第2話 あの日の手料理。

「料理は美味しい?」


「上手い!何年経ってもずっと上手い!。」


「それは良かった//」




鳥の心地の良い鳴き声。暖かい神秘の光。祝福の日曜日。毎日が日曜日ならみんな幸せなんじゃないだろうか?

今日も一日Vtuberの配信を見て過ごそう・・・など都合よくいかなかった。


「ここが、新しく出来た四条畷エオンだって~~~」


「とても広いな、大日エオンの倍くらいあるぞ。」


「ねぇ、さっそく服見に行こ!!服!!!」


「元気だなぁ~今日も・・・」


周りを見ると家族で意気揚々と幸せそうな雰囲気。YouTubeにホームムービーとしてUpしたら百万再生は余裕だな。カレカノがいっぱいいる。エオンなんてデートに行く場所か??

 

「聞いてる??じゅーーんいちーーーーー!!!!!」


「ん?何が??」


「この服どうって話だよ!!」


「あ~~~いんじゃね??」


「も~お世辞ばっかり」


これはお世辞じゃないんだ。見て0,1秒で分かる可愛さ。脳裏に焼き尽くす白い肌。ショートのズボンに、長いコート。小さく見えてもスタイルは良い。いや、これ彼女だろ絶対に。店員に聞かれたらそう答えよう。よし、そうしよう。


嬉しそうに買い物を済ました後。


「純の今日の晩御飯って何??」


「あ~そういえば今日母さんいねぇや。」


今日は母、幼稚園のママさんと飲み会に行くらしい。ママ友はズッ友って、池〇 彰も言ってたな。


「今日作りに行くよ!」


「え!?!?!?!?」


う~~~~ん、エプロン姿も良い。普段見ない一面も見える。これがギャップという事だろうか?


しかし


一つ難点がある。この才女、料理が出来ない。二年前の家庭科の授業で真っ黒い炭を作っていた。


クラスの男子は逆に盛り上がっていたけれど。心配だ。九回裏、ノーアウト満塁のピッチャーの気分だ。


「よし!もうじき出来るよ、じゅんいち。楽しみにしててね!!」


「おう」


ん?!この香ばしい香り。確実に上手い料理の匂いがする。


「はいどうぞ!!!これが現役JKの オ ム ラ イ ス だ ぁ ぁ ぁ ! ! ! 」


中はトロトロ外はふんわり。正直に言って、めっちゃうまい。


「おいしい??」


「うまい」


恥ずかしくもごもごしたしゃべり方だったのが一点の後悔だ。しかし、尚子は頬を赤らめていた。多分、めっちゃ練習したんだろう。その味も染み渡った。


「晩御飯ご馳走してくれてありがとう」


「また、作りに来るね!」


あの日の手料理は一生忘れることは無いだろう。







数十年でも。



次回)修学旅行編。




あとがき)こんばんは。読んでくれてありがとうございます!!

HUNTER〇HUTERみたいに伏線を仕込むという事ができないので十話程度のライトノベルにしようと思ってます。良ければフォロー、良いね、よろしくお願いします!!

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