結婚しようと幼馴染に言われて適当に「いいよ」と答えたらガチで結婚しました。

えぇ。高校生で小説家ですか???

始まりの日。運命の瞬間

第1話 十年後の花

「まさか本当に結婚するなんて・・・」


「嫌なの??」


「まさかな、あの十年前のあの日からずっと好きだったよ」

~~~~~~~これは、俺のしがない恋愛物語~~~~~~~~


眩い朝日、鳴り続ける時計、あ~ずっと寝ていたい。


「純一!!起きなさい!!!」う~んこの朝の怒鳴り声が朝のルーティーンだ。これ

以上怒らせるとしわが増えるのでさっそうと下に降りる。


そのままパンを頬張り、長い髪の毛をセットし、陽キャのような顔をして学校へ向かう。これからが憂鬱な時間だ。


「じゅーーーーーーーんいちーーーーーー、おっはよーーーーーーーー!!」


「おはよう。朝から元気だな」


こいつは、幼馴染の尚子。昭和に生まれたかのような名前だが本人は気に入っている。う~~んそれにしても可愛い。冗談抜きで可愛い。あのショートのきれいな黒髪、身長も男子受けがいい157cmの絶品のロリ体系。アニメのような愛おしい声、まさに才女。


しかし、幼馴染という付き合いで仲良くしている。同じ小学校、中学校、高校。なぜこんなにも一緒にいるのだろうか?


「今日の体育ってもしかして・・・」


「あぁ、マラソンだろうな」


「ガーーン」


あざとい・・・でもそれが良い


「でも女子だから2500mだろこっちは4000mだぞ」


「あはっ、頑張れ~~~」


今日も学校へ行く。こんな日が一生続けばいいのに・・・


「おはよう」と皆に声を掛け自分の席に着く。「ういっす、純一」このアニメのよう

な挨拶をしてくるのは同級生の冬也。中学から同じでAPEXを一緒にする仲だ。

「今日の体育4000mだぜ。なんでこんな日に雨が降らねぇんだよぉぉぉぉぉ」

デジャブかな?なんで息が合うんだよ。その日も、冬也と愉快な仲間たちと一緒に過ごした。

毎日の日課として尚子と一緒に帰っている。これについて冬也に咎められたが、無視していった。


「帰ろっか」


「うん」


きれいな夕暮れ、鳴くカラス、イケメンがインスタに張り付けそうなほど。

今日も一日お疲れ様・・・とはいかなかった。あの一言させなければ。もっと気楽に話せたかもしれないのにな。








               ~~~~~~ねぇ、結婚しよ~~~~~~

               ~~~~~~ いいよ   ~~~~~~

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