第1話 夏の夜

夏と言って、真っ先に思いつくことはなんだろう

大体の人間は海だとか花火 はたまた祭りや

恋愛だと言うやつもいるだろう

かく言う俺も祭りなどは好きだ

しかし、俺が最初に思い浮かんだのは


ただのうるさい雷だった



その日は 酷く横ぶりな雨の日だった

「天気わりーし学校なんて来んじゃなかったな...」

家ですることがないと言う理由で学校に来たのだがバチが当たったのか

「帰れねえじゃんかよ

しょうがねえか 雨止むまで校舎内でもうろついとくか」

生徒はもう帰ったようで校舎内はひっそりとしている

「はぁ〜、誰もいねえじゃんかよ 先生でもいたら傘借りて帰れんのによー」

そう考えていると突如後ろから

「ねえ 、 良かったらこの傘、、、使う?」

振り返って見ると、女子生徒かこちらへ傘を突き出していた

「……誰?」


この会話が 俺、藤掛鳴門とこの女 夕凪氷雨との最初の会話だった。




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空の泣く日に 夜影猫丸 @takeuchihirototo

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