第19話 フウセンカズラとオクラ

おはようございます。


数年前の話になりますが、課長が客先からフウセンカズラという植物の種をもらってきて、私に譲って下さいました。私には植物を栽培するという習慣がありません。正直なところ「『ご自由にお持ち帰りください』と書いてあるとはいえ、なぜ要らない物をもらってきたのだろう。そしてなぜ私にくれるのだろう?」と思いました。


しかし、いただいてしまったので、栽培し何か感想を申し上げる必要があると思い、

割と真面目な私は早速プランターと土、肥料、ジョウロなどを揃え種を植えました。フウセンカズラという植物をその日まで全く知りませんでした。育ててみると、初心者にも扱いやすい品種でした。毎日水を充分に与えていると、葉が増えツルが伸びてまいります。するといつの間にかガや蝶に目をつけられ、卵を産みつけられてしまいます。それに気付かずにいるとプランターは芋虫の天下となってしまうので、割り箸で一匹ずつ駆除をしなければいけません。その時期を過ぎ小さな白い花が咲くとどこからか小さな蜂の様な虫が集まり、せっせと受粉をしてくれます。その頃には私は小さな世界で季節の移り変わりを感じる事にすっかり夢中になっていました。秋にはかわいいハート柄の種がたくさん獲れたので、フウセンカズラの栽培は今では毎年夏の恒例作業となっております。


今年はフウセンカズラだけでは飽き足らず、オクラの種も植えました。誰かがきっかけをくれた物は、とりあえず挑戦してみる必要があると思います。お断りするのはそれからでも遅くありませんが、挑戦もせずに断るとチャンスを逃す事に繋がるかも知れません。


本日も笑顔で宜しくお願いします。

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