第15話 精密採点

 おはようございます。


私は歌を歌う事が好きです。

カラオケにもよく参ります。

ご存知の方も多いと思いますが、今のカラオケには「精密採点」という機能がついているんですね。歌い終わると画面に得点とともに、音程やらテンポやらの細かい採点がグラフで表示されます。私の歌はいろいろな項目のほとんどがわずかに平均を超えているというレベルなのですが、「表現力」だけが極端に平均を下回っているのです。その結果、総合得点が88点から91点の間を行ったり来たりし続けております。


一度でいいから95点を見てみたい、そんな思いでカラオケの機械の言わんとする「表現力」とは何なのか、考え続け歌い続けてまいりました。その結果、声の強弱やメリハリのことなのではないか、そんな仮説を立てたのです。そして、普段から気に入って歌っている曲を「メリハリ」を意識して歌ってみました。最初は小さい声で、サビの部分は大きな声でのびやかに。その結果、機械が出してきた回答は、表現力はほぼ平均、他はガタガタというものでした。さらにご丁寧に文章で「強弱が極端すぎて気持ち悪いですね」という内容の文章まで表示されるのです。


こうなってしまうと、いもしない相手とケンカ寸前ですよね。自分の歌がお粗末なだけなのに。お前は何を求めているんだ?なぜ、そんな酷い事を言うんだ?いまだ答えが見つからず、「表現力」はそのままに他を伸ばす努力をした方がいいのかとすら思っております。


皆様、お客さんのニーズに応えられる社会人であって下さい。


本日も、笑顔で宜しくお願いします。

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