第13話 プロカメラマン

おはようございます。


昔、何かで読んだ話です。

プロのカメラマンが全く写真をやらない人から「100枚、200枚と写真を撮れば、1枚や2枚いい物が撮れることもあるだろう。」と言われました。その時のカメラマンの回答が「おっしゃる通りです。あなたは100枚、200枚の写真を撮り続ける事が出来ますか?」というものでした。その時は単純に「なるほど、確かに。」と思いましたが、時代が変わり、デジタル一眼レフという物が世に出てから、私はカメラをやるようになりました。撮影したデータがSDカードに取り込まれ、誰でもシャッターさえ押せば、100枚の写真が撮れるようになった今、前述のカメラマンの言葉に重みを感じます。


プロの100枚と私の100枚には決定的な差が2つあります。一つはボツ写真のクオリティです。確かにたくさん写真を撮れば、中には数枚気に入る物もあり、年賀状に使う事がありますが、ボツは本当にボツです。動いている物を撮ろうとしてフレームに入っていない、ピントが合っていない、瞼が閉じているなど。プロのボツ写真は「なぜ、これが採用でこっちはボツなの?」と思うほど採用になった作品と大差ありません。そして、もう一つの差は採用不採用を自分で決めるかクライアントが決めるかという点です。たくさんの完成品の中から、「一番いいのを選べ」とクライアントに提案する、この手持ち札の多さが次の仕事に繋がっていくのだと思います。


「あなたの要望は何ですか?こちらにはたくさんの術がありますよ」そんな、常に手持ち札の多い状態で挑み、ライバル企業を倒し、ユーザーに信頼される人になっていただきたいと思います。


本日も一日笑顔で宜しくお願いします。

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