第9話 後悔はしないのである

この世でもっともしてはいけないことは後悔です。後悔こそが人生を蝕む恐ろしい毒であり、あなたの真の敵です。


チクショウ、あのとき~すればよかった。違います。あなたは、あなたなりに一生懸命考えてこちら側を選択したのです。それ以上の努力は当時のあなたには不可能だったのです。

もう一度言います。あなたは自分で最良と考えた選択をしました。当時のあなたの力量ではそれ以上の判断も努力も実績も無理だったのです。

もっと頑張りなさい、あーあもったいない、馬鹿だなやればできただろ、という他人の説教を聞いてはいけません。他人はあなたではなく、貴方の本当の現状を理解し体得している訳でなく、貴方の人生に責任をおってくれる訳ではないのです。口だけなんです。


それにそれが本当に良い選択かどうかは判りません。もう少し努力したら〇〇大学に入れた。入ったところで輝かしい未来が開けると誰が保証してくれるのですか?


別れなければ良かった。それも運命なのです。一緒にいて交通事故に巻き込まれることもあったかも。一緒にいて実は自分と性格的にまったく合わない人物だと判ったかも。


自分が判断してあなたが選択した人生なのです。その結果、貧乏でも孤独に身を締め付けられても、これも俺が選んだ人生、仕方ないな、ガンバロでいいんです。


どっちにせよいずれこの世からあなたは消えてなくなるのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る