食糧を収穫して周囲を探索するよ!

荒れ果てた田畑や家庭菜園では雑草が伸びてわかり辛かったが、手入れもしていないのに野菜類が大量に実っていた。


「これは1人では食べきれない量ね。でも収穫して次の田植えに備えて置きましょう」


どうやら山奥で、土壌の栄養成分が良いのか手入れをしなくても豊作になるようだ。

まぁ、今の所の予想だけどね!


よし!雑草を抜いて収穫するぞぉ~!ウッドゴーレム達がねっ!


んっ?何だって?私はしないのかって?あのね、魔法を使っているのは私なの。だから私が収穫した事になるのよ。おわかり?

(ドヤ顔)


「さぁ!私の可愛いウッドゴーレムちゃん達!頑張って収穫してね♪」


私はその間に緑聖魔術で草を編み、桶のような物を沢山作ってそこに種類別に野菜を別けて積んでいった。(ウッドゴーレムが)


「おっ♪地面にジャガイモまであるじゃない!私の中ではジャガイモは最強の食べ物なのよね。塩さえあれば無限の料理が出来るもの♪」


蒸かし芋にポテト、マッシュポテトに小麦を混ぜて麺類にも出来る。飽きのこない食事が出来るわ!


「おっと、そうだった。小麦の栽培はしていなかったのかしら?」


この国の主食はパンだ。山奥でも、拓けた場所で小規模でも小麦の栽培をするのは普通だ。厨房には小麦の袋が何袋かはあった。カビていなければ料理に使えるかも知れない。


雑草を抜いて、実っている野菜類を収穫してから綺麗になった田畑と家庭菜園を見て次は何を育てようか考えた。


「まぁ、まだ収穫できない小さな実の物もあるし今度考えましょうか」


水で洗った新鮮なトマトを齧りながら次はどうしようか考えた。ってか、うまっ!?


「こんなに美味しいトマトは初めてかも………イチゴのように甘味があるなんて♪」


シャクシャクむしゃむしゃと2つも平らげた。


「収穫した野菜類は【収納】して置きましょう」


亜空間に大量に収穫した野菜類を収納して、警備にウッドゴーレムを修道院の入口に配置して、裏手の森の木々の浅い場所を探索することにした。


テクテク………

テクテク………


少し歩くと潮の匂いがしてきた。


「えっ?海があるの!?」


この世界では正確な地図がなく、街などの街道を示す地図ならともかく、前人未到の山奥や森など大体の感じでの予想地図しかないのだ。


ザッパーン!


修道院の裏手は本当に少し森を歩くと、断崖絶壁の崖の上にでた。


「うわぁ~かなり高いわね。落ちたら絶対に死ぬわ」


風も強いので余り崖っぷちには行かないほうが良いだろう。森の木々が修道院までの風を防いでいてくれているようだった。


「う~ん…………白い砂浜でもあれば遊べる……じゃない、普通の塩など作れて漁も出来るのになぁ~」


と、思っていたら向こうの崖沿いが急に斜めになっており、降りて行けそうになっていた。


「これは…………道も作られている?」


崖ではなく、木を1本ほど挟んだ森の中に舗装された道を見つけた。明らかに階段状になっていた。


「ここから下に降りていけそうね」


思い立ったら吉日と言うし、行ってみましょう!


小さな階段の道を降りていくと、崖で見えなかったが小さな入江にたどり着いた。


「おぉ~!綺麗だよ~!」


幻想的な風景息を飲んだ。


幾つかの大きな岩が波を防ぎ、断崖絶壁の一部に出来た入江を守っていた。

そこだけ綺麗な白浜になっており、近付いてみると珊瑚礁が光輝いており、魚も多く泳いでいた。ここで漁や塩を作っていたのか、小さな朽ちた小屋が隅っこにあった。


「ここは潮風のせいで完全に崩壊しているわね………あら?網などは使えるかしら?」


ここまでの急な坂で、【若い】私でも体力を使う。高齢者になった修道女の方々ではきついだろう。近年では誰も行けなくなって放棄されたと見るべきだろうね。


「あっ、ウッドゴーレムちゃんに運んで貰えば良いじゃん!」


ここは私のお気に入りの場所として記憶しておこう!そうしよう!


朽ちた小屋から使えそうな物を漁り、緑聖魔術で小屋も復元しておいた。


今日は日も落ちて来たので本日の探索終了となりました。


明日も頑張るぞぉ~!






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る