第83話 旧神戦争勃発!暗躍のニャルラトホテプ!2
「あんた、何者だい!?」
「不審者でおまんがな!?」
ユエニィエとグリグリは戦闘態勢に。
その瞬間、王宮がぐらぐらと揺れ出した。
「にゃにゃにゃにゃにゃ!?」
立ってられない面々の前で、美形ねこみみ人間ことホッピーは高らかに笑った。
「王の即位式に合わせて外部勢力を招き入れ、王の乱心をうながしたのもこのためサ!
王宮に封印されたミーの真の力を解放し、この世界の真の支配者として舞い戻るのサ!
聞くがいいサ! ミーの名前は、ニャルラトホテプの化身ホッピー!!」
「にゃ、ニャルラトホテプ!? ゲームやマンガでたまに名前は聞くけど!?」
「息子よ! ニャルラトホテプはアメリカの怪奇小説家ラブクラフト氏の作中に登場する怪異存在! ここウルタールを含め、『クトゥルフ神話』と呼ばれる架空の神話体系群として現代の創作に多大なインスピレーションをもたらしています!」
ホッピーは激昂した。
「架空だなんてお笑いサ!! ミーは現にここにいる!! 地球の神々と仲違いして追放された、実際にいる神サ!!」
「親父、追放したの?」
「したかも……だってほら、地球って狭いじゃん? 神様いっぱいいたらその、信仰パワーがね? 足りんくなるから、その、ちょっと仲間外れにしちゃったてへぺろ」
「神様ホントろくでもねえな!?」
王宮がバラバラと崩壊。そのガレキの中心点で、ホッピーは浮遊した。
「今こそミーのパワーを降臨! 集えボディ! 変形合体サ!!」
散った王宮のパーツがメカニカルに接続! ホッピーをコアにして、巨大な腕が! 足が! 火花と金属音とストロボフラッシュを散らし、今ここに外なる神が顕現する!
「輝くボディはトラペゾヘドロン超合金!!
「ロボだー!?」
驚愕するキウイを軽く見下ろし、ゴッドホッピーは背部・脚部ブースター機構を起動! その熱源はこたつパワーだ! 周囲にこたつぬくぬくオーラが広がり、その場にいる全員にいい感じの眠気が襲う!
「いやちょっと待ってロボのエンジンがこたつなの!? 何がどうなってロボが動くの!?」
「にゃにゃにゃ、これは、ぬくぬくで眠っちまうにゃ……! うちに届いたあの謎のこたつと同じだにゃ!」
「つまりあのこたつってぇ、このロボのパーツか何かを流用したものってことかしらぁ!?」
「マジで!? あのこたつってロボなの!? そんでニャルラトホテプに連なるものなの!?」
ゴッドホッピーは嘲笑した!
「『未知なるこたつの夢を求めて』! ミーのこたつぬくぬくオーラの力で、人々は夢の世界にいざなわれ、ドリームワールドと現実世界の境界があいまいになるのサ!
封印された全力を取り戻した今、こたつぬくぬくオーラは全世界にだって展開できるのサ!!」
ゴッドホッピーは予備ブースターをパージ! それぞれが独立したサテライトこたつとなり、こたつぬくぬくオーラをまき散らす!
狂気のこたつ山脈が、屹立する……!
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