第695話初夜への心構え
「あんっ、あんっ、あぁぁぁぁぁ、あんっ❤︎」
「・・・・・・」
「あっ❤︎あんっ、あんっ、あんぁぁぁぁぁ〜!」
「う、うるさい!なんでそんなに叫んでるんだ!」
初音は何故か変な声を上げているが、俺たちはまだ何もしていない。
「する前に、喘ぎ声のチューニングしようと思って」
「しなくていい!」
「そう?喘ぎ声があったほうが興奮しない?」
「し、しない」
「ほんとに?」
改めて問われると・・・どうなんだろうか。
まだしたことがないからなのか喘ぎ声があったほうがいいのかないほうがいいのかなんてよくわからないけど、そういうビデオでは喘ぎ声があるイメージだ。
ほとんど見たことがないからもしかしたら偏見かもしれないけど。
「・・・わからない、けど、大きな声を出したら結愛に気付かれるかもしれないだろ?」
「気付かれて何か問題なの?」
「・・・え?」
「だって、あの女が納得してないだけで、私たちが恋人だってことはあの虫だってわかってるわけだし、じゃああとは私たちの気持ち次第じゃない?」
・・・そうだ、何か話が食い違ってるなと思ったら、初音は俺と結愛が付き合って恋人になってることを知らないんだった。
浮気してまだ数時間とほやほやな感じがするが、そんな短時間でもこんなに苦労してしまっている・・・これからが本当に心配だ。
「そう、だな、うん」
俺としてはこの浮気期間にそういうことはしたくない・・・けど多分ここまで来てしまったらもうそれも無理な話だろう。
「そうだよ、だから私たちは、あんな女なんか気にしないで、2人で愛を高めあってればいいの、わかった?」
「わかっ、た」
「歯切れ悪くない?」
「わかった・・・!」
俺はほとんど言わされる形でそれを承諾する。
「うん・・・そーくんの覚悟も固まったところで」
初音は避妊道具を俺のそれにかざした。
・・・それにしても、まだ初音が避妊道具をしてくれることに納得してくれたことが救いだな。
避妊道具を使えば100%とまでは言わないまでも、ほとんどの確率で子供ができることはないだろうし。
「嵌めるよ❤︎」
初音は避妊道具を俺のそれに包んだ。
「ぅぐっ・・・」
今までほとんどいじってこなかった俺のそれは、おそらく同年代の人たちと比べると刺激に敏感なのかもしれない。
「もしかしてこんな小さい刺激で気持ち良くなったりしないよね?っていうか私以外で気持ち良くなるなんて人間はもちろんだけど物でも私が触れてる物じゃないとダメだからね?」
人はともかく物にまで制限をかけてくるあたりやっぱり初音は抜かり無・・・
「・・・ん?」
俺はそこで、俺のそれ・・・ではなく、俺のそれに着いている避妊具に異変を感じ、初音にそのままそのことを聞いてみる。
「え、なんか・・・破れてないか?」
「・・・・・・」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます