第671話性本能
「んぁっっ❤︎」
「あっ・・・ぁ」
お、俺は何をしてるんだ・・・!
俺はすぐに本能的に掴んでしまった初音の胸から自分の手を離す。
・・・が。
`むにゅ`
「んんっ❤︎」
「なっ・・・ぁ!」
俺は頭ではこんなことはしたくない、するべきでないとわかってはいるも、体が全く言うことを聞かない。
そもそも話が違う・・・!
自白剤を注入されるって話だったのにこんなの自白剤じゃなくて前も入れられたことがある媚薬とかそう言う類のものだ・・・
今から媚薬を打たれるとわかっていれば心の準備というものもできていて少しはマシだったのかもしれないけど、今は・・・そんな準備できてない!
「初音・・・無理だ」
「無理っ?えっ?何が無理なのっ?」
「が、我慢が・・・」
「我慢っ!?しっ!しなくていいよっ!?そんなのっ!!」
そう言いながら初音は自分の背中に手を回し・・・
`かちゃかちゃ`
何かを外したみたいだ。
「あとは軽くでも動かせばこの下着も取れちゃうからっ!・・・でも、それはそーくんの意思で取って欲しい、な❤︎」
「ぅっ・・・」
だ、だめだだめだ・・・!
落ち着け俺・・・!
今まで散々我慢してきたのに薬にやられてそれを破ってしまうなんて冗談じゃない・・・いやまぁ過去にその我慢を解き放ってしまった時もあったけど、あんなのは本当に精神的に極限状態のイレギュラーだからこそ起き得たことであって今起きていいことじゃない・・・深呼吸、そうだ、深呼吸するんだ。
「すー、はー・・・すー、は─────っ!?」
俺が深呼吸で自身のことを落ち着かせようとしていると。
`はらり`
・・・と、初音の上の下着は触ってもいないのに1人でに落ちた。
まるで俺の背中を押すようにして・・・
「あっ❤︎下着がっ❤︎」
「っ・・・」
だ、ダメだ、み、見るな・・・
俺は初音の露になった上半身から目を離そう目を離そうと意識をするも、薬のせいなのか本能が勝ってしまい、どうしても初音のそれから目を離すことができない。
初音が俺の手を取り、自分の方に引くようにして──────
「や、やめてくれ!」
俺はかろうじて残っていた判断力をそこに割き、自分の手を初音の手から引き抜く。
「そう、なんだ、なら・・・仕方ないね」
初音は朦朧としている俺の両手足を今一度錠で拘束し・・・
「そーくんもそーくんなりに頑張ったね・・・あとは、私に任せてくれて良いから、そーくんは文字通り私に身を委ねてね・・・❤︎」
「っ・・・ぐっ」
俺はその初音の甘い声に、本当に初音に身を委ねてみたくなってしまった。
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