第590話初快楽の感想
・・・俺は慌てて俺の子種と呼ばれたものを収集している初音を見ながら、今ようやく状況の整理に追いついた。
つまり俺は・・・とうとう真の男になったと言うことである。
今まで散々ヘタレ、ちょろい、腰抜け・・・は言われてないにしろそんな感じのことを何度も何度も言われてきた俺だが、これでようやく俺もそんな枠組みからは脱出でき──────
「そーくん、何満足気な顔してるの?」
「・・・え?」
俺の子種というものを収集し終わったらしき初音が、俺に鋭い目を向けてきた。
・・・子種を収集って、今改めて思うとパワーワードなんてレベルじゃないぐらいにパワーワードだが、一旦それは置いておいて・・・
「な、なんでそんな目をしてるんだ・・・?」
「・・・そーくん、ちょっとお話ししないとね」
・・・え?
俺は「そーくんのそれ見ちゃうと興奮しちゃうから下着着て」と言われ、とりあえず下着を履いた。
初音にも一応下着を履いてもらうことにした。
・・・っていうかなんで俺はこんな説教される感じの空気になってるんだ?
俺は一応床に正座し、初音はベッドの上に座っている。
「で、お、お話ってなんなんだ?」
「・・・そーくん、なんでもうちょっと我慢してくれないの?」
「・・・え、が、我慢って・・・?」
いつも性欲を我慢しないで言ってきてるのは初音の方なのに、いざ俺が性欲を暴発させたら怒るのはおかしくないか・・・?
「さっき挿れる前に出したよね?」
「・・・え・あ、ま、まぁ・・・」
そっちか・・・
「ちょっと擦れただけで出しちゃうってなんなの?最悪そーくんが我慢できなかったとしても私の中に出してくれて不幸中の幸いどころか幸い中の幸いになる計算だったのに、中に挿れる前に出されたら私そーくんと一つになれないし、そもそも一緒に気持ち良くなることもできないよね?」
「は、はい・・・」
そんなこと言われたってあんないきなり電撃が走るみたいな感じだっていうのを知らなかったんだから仕方ない・・・
なんてことを直接言えるわけもないので当然心の中だけに留めておく。
「それにね、なんで一回出しただけで満足そうな顔してるの?私とまだ一つになってないよね?」
「そ、それは、まぁ・・・そうだけど、なんていうか・・・お、思ったより体力の消費が激しいというか・・・?」
本当に想像以上だ、こんなに体力がなくなるとは・・・
でも体力とともに性欲もというか興奮が収まっている気がする。
「・・・ちょっとそーくんには今日から───────」
`パリンッ`
・・・えっ。
「・・・パリン?」
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