第575話えっちの台本・・・?
・・・もう、そろそろ別に致してしまっても良いのかもしれない。
別に俺が無理やりするわけじゃないし、むしろ初音もそれを望んでるみたいだし。
それに相手が初音じゃないなら問題だけど、相手が初音・・・つまり彼女なら致してしまっても別に問題は全くない。
・・・と、体調が最悪な俺は思ってしまっているが、残念なことに俺にはここからどうすれば良いのかの知識がない。
そういう系のビデオも人生に一度も見たことがないし、強いて言うなら一年前にエロゲをすぐにやめたぐらいしか本当にそういうことの知識はない。
「・・・・・・」
「・・・そーくん?」
「え、あ、あー、え、えーっと・・・」
今の俺は特に時間稼ぎをしようとしてるわけじゃない・・・というよりもう時間稼ぎは諦めてしまっている。
つまり、今俺が何もしていないのは何かをする知識がないからである。
「もしかして・・・どうすればいいかわからないの?」
「うっ・・・!」
痛いところを突かれてしまった・・・
「もう〜!そーくんは私がいないと何もできないんだから〜!」
初音は何故か得意げに言った。
「でもねっ!安心してっ!」
初音はすぐ近くにあった初音の鞄の中から、何かが書かれている紙を取り出し、それを俺に渡した。
「ここに書いてある通りにしてっ!」
その紙には、セリフから行動までが全てこれはラノベなのかというぐらいに書かれている。
「・・・って、これ、台本なのか・・・?」
「うんっ!そーくんが何もできないことまで私は想定済みだよ!」
さ、流石の頭脳だけど・・・
「こ、ここに書いてあることをそのままするのか・・・?」
「ん?そうだよ?」
「・・・・・・」
できるわけないだろ!
まず一行目に書いてあることが`私の上の下着を無理やり引きちぎれるぐらいに引っ張って、その後で私の胸を噛んだり舐めたりして`と書かれている・・・が。
一行目からこんなハードなことできるわけないだろ!
「は、初音・・・?これはいきなりハードすぎないか・・・?」
「ハード・・・?一行目なんてまだ前座だよ?」
「前座って・・・」
試しに俺は下の方に目を向けみた。するとそこには・・・
`そーくんは私にそーくんのを力強く挿れて、私の中に子種を注ぐ`
「いやいや!できるわけないだろ!?」
「できるわけないって・・・なんで?仮にそーくんの倫理観に反することがあったとしても、もうここまでしちゃってるんだよ?ここまで来て逃げるつもり?」
「えっ・・・」
「仮に今ここに隕石が降ってきたとしても、私にここまでして逃げるつもりなの?」
「・・・・・・」
・・・俺はここで、今自分が置かれている状況を再認識した。
・・・そうだ、ここまで来てしまったら例え今すぐに雨が止んだとしても、何かのイレギュラーが起きたとしても、もう引くわけには・・・
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