第576話総明の鼓動

「・・・わ、わかった、じゃあ・・・こ、この台本通りじゃないにしろ、や、やってみる・・・」


「っ!うんっ!」


 ・・・と、とりあえずまずは初音の下着を取るところから始めないといけないのか・・・その時点ですでに俺にとっては果てしない高さのハードルどころか壁だが、こんな序盤で躓いている場合じゃない。

 俺は初音の下着に手をかけ──────


「あんっ❤︎」


 俺が下着に触れただけなのに、初音は過剰な反応をした。


「・・・な、なぁ、初音・・・」


「なにっ?」


「・・・その、なんていうか・・・ほとんど何もしてないのにそんな過剰な反応されるとちょっと困るというか・・・」


「だってっ❤︎そーくんから積極的にしてくれるなんて・・・❤︎興奮しない方がおかしいよっ!」


 ・・・そこはもう俺が気にしないようにするしかないらしい。

 それに、俺だってさっきから興奮してるせいなのかわからないが、鼓動が少しずつ早くなっている気がする。


「・・・じゃ、じゃあ・・・と、取るぞ・・・」


「うんっ♪あっ、もうホックは外してるから安心してねっ❤︎」


「わ、わかった・・・」


 俺は初音の下着をゆっくりと取り・・・初音の胸をその目で捉えた。


「っ・・・」


 やっぱり何度見ても何か唆られるものがある・・・


`ドクンドクンドクン`


 俺の心臓も律儀に鼓動を早めている・・・

 と、とりあえず次は・・・胸を噛んだり舐めたりするのは無理でも触るぐらいなら・・・

 俺はそっと手を動かして、初音の片方の胸を手で包み込んだ。


「んっ❤︎」


 初音は変な声・・・いや、この場合は変な声ではなく感じている声というちょっと色っぽい表現をする方が正しいのかもしれないが、を出した。

 ・・・これは咎めることはできないな・・・

 俺はそのまま揉んでみたりしてみることにした。


「んあぁ❤︎そーくんっ、いきなり強すぎるよ〜❤︎」


「え、わ、悪い・・・」


 俺は初音の胸から一旦手を離そうとしたが、初音はその俺の手を止めた。


`ドクンドクンドクンドクン`


「ま、待ってっ!強すぎるって別に嫌とか痛いとかって意味じゃなくて嬉し伊って意味なのっ!」


「う、嬉しい・・・?」


「だってそーくんが今までで一番積極的になってくれてるんだから・・・❤︎嬉しくなっちゃうよ!」


 正直それに関しては自分でも驚いている。

 なんで俺がこんなに積極的なのか自分でもわからないほどに今の俺は積極的だ。


「え、あ、あぁ、そ、そうか・・・」


 それよりさっきから気になっていることは───────


「そーくん!早く続き・・・シよ?」


「・・・わ、わかった」


 そして俺はもう一度初音の胸に手をかけ──────

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