第572話初音の興奮
「っ・・・!そーくんっ!うん、うんっ!いいよっ!じゃあ私脱げばいいのかな?あっ、それともそーくんが私のこと脱がせたいかな?」
「えっ?え、えーっと・・・」
思ったよりも反応が良いな・・・これは好都合なようなやってしまったような感があるけど、一先ずはまた話せるところまで戻せたな。
「そ、そうだな・・・」
俺としては雨が止むまで時間稼ぎできればそれでいい・・・だからここは。
「お、俺が脱がせる・・・」
「えっ!?いいのっ!?やった〜!」
「・・・・・・」
これでゆっくり服を脱がせれば相当時間も稼げるだろうし、もし初音に「なんでそんなにゆっくりなの?」って言われたら「焦らしプレイだ」っていう普段の俺なら絶対に言わないようなことを言って納得してもらうしかない。
「じゃあそーくん起きて!私が寝転が────あっ!私のこと押し倒したいかな?」
「えっ、いや、別に良い──────」
「押し倒したいんだねっ!」
「・・・そ、そうだな」
俺はまたも初音の変な圧に押されてしまい、そういうことにしておいた。
・・・これじゃどっちが押し倒されてるのかわからないな、なんてことを思いながらとりあえずベッドから起きた。
そして初音は俺と入れ替わるようにしてベッドの上に座った。
「そーくん・・・良いよ❤︎」
「・・・・・・」
とりあえず押し倒すところで時間を稼ぐことはできないため、俺は軽く初音の方を押した。
`トンッ`
そう、そのぐらい軽く──────
`ボンッ`
「・・・え?」
直後、初音がいるベッドの上からものすごい音が聞こえてきた。
・・・え?
「あぁん❤︎そーくん、そんなに我慢できないの?強くしすぎだよ❤︎」
いや、俺は本当に軽く押しただけなんだけどな・・・ま、まぁ良いか。
そして俺は押し倒された・・・?初音の倒れているベッドの上に乗った。
「そーくん、脱がせ方わかる?」
「え、あ、あぁー、ど、どうだろうな・・・」
ここは時間の稼ぎ時だと思い、わからないフリをす──────
「今日のワンピースはここの紐を緩めちゃえば簡単に脱がせられるからねっ!」
なんでそんなに都合の良い服を着てるんだ・・・俺にとっては都合が悪すぎる・・・
「わ、わかった・・・」
俺は言われるがままに、初音の腰回りについている紐を解いた。
「あっ❤︎」
「へ、変な声をあげるな!」
俺はまだ紐を解いただけで特に何もしていないが、初音は何故か変な声をあげた、
「だって、この後でそーくんと❤︎あぁぁぁぁぁ〜❤︎」
「お、おい・・・」
で、でもこれは良いな、初音がこんな風に正気を乱してるうちに雨が止んでくれるかも──────
「そーくん、紐解いたなら次は服だよ」
「・・・はい」
本当にどっちが押し倒してるのかわからないな・・・
「・・・え、これどうやって脱がせれば良いんだ?」
「背中にチャックがあるから、それを外してくれればいいの」
「背中・・・?じゃ、じゃあちょっと起き上がってくれないか?」
「私が寝たままでも私に上から抱きつくようにして私の背中にそーくんの手を回せば良いでしょ?」
「な、なんでそんな遠回りなことを──────」
「ほら、そーくん❤︎」
初音は俺の腕を無理やり自分の背中に回し、俺に無理やり初音のことを抱きつかせた。
「っ!?」
「わかる?背中の────きゃあ〜❤︎そーくんの顔が私の胸に〜❤︎可愛いぃ❤︎きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ❤︎❤︎❤︎」
・・・本当に今日の初音は色々な意味で珍しいな・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます