第567話結愛の乱心
「そーちゃん、素直になることの第一歩として私の体で気持ち良くなってみない?」
「・・・え?」
「まずは、自分の体に素直になるの」
「そ、そんなことできるわけ─────」
「そーちゃんができないなら私がしてあげる」
そう言うと結愛はベッド横に落ちていたさっき天銀が外してくれた拘束具を俺の両手首につけて拘束した。
「・・・私から脱ぐのは恥ずかしいから、まずはそーちゃんから脱いで?」
「え、いや、脱いでっていうか俺は─────」
「本当に素直になれないね、素直になれないそーちゃんも可愛いよ❤︎」
そう言いながら結愛はほぼ強制的に俺の上着を全て脱がせた。
「ぁぁ❤︎やっぱりそーちゃんの裸は最高だね❤︎」
そう言いながら俺の上半身に抱きついた。
「あぁ❤︎そーちゃんの匂いと体温❤︎」
俺の匂いと体温なんかより絶対に結愛の胸の方がインパクト大だと思う・・・
「ま、待て、結愛─────」
「そうだね、ごめんね?次はちゃんと私も脱がないとね❤︎」
そう言って結愛は上着を脱いで下着姿になった。
「・・・下着はそーちゃんに脱がして欲しいけど、今はそーちゃんまだ素直になれないみたいだからまずは私がそーちゃんを素直にしてあげるね?」
「えっ・・・」
そう言うと結愛は俺の上半身の秘部というか突出部を弄り始めた。
「ぅっ、ゆ、結愛、こ、こんな無理やりするのは良くないと思─────」
「無理やりの道を選んだのはそーちゃんでしょ?」
「・・・え?」
そういえばそれと似たようなことをあゆにも言われたような気がするけど俺は別にこんなことを無理やりされる道を選んだ覚えは一切ない!
「そーちゃんが私との愛を拒んだからあの虫と同じ手法でやってるんでしょ?・・・あの虫と、同じ・・・?」
結愛は自分で発言した言葉に何か引っ掛かりを覚えたのか、焦ったような表情になった。
「あ、あんな虫と同じ方法で・・・?え、やだ、わ、私今何してたの・・・?」
我に返ったように自分の頭を抱え始め、俺の方を見ていった。
「・・・ご、ごめんね、そーちゃん、ごめんね・・・!」
そう言い残すと結愛は半分泣きながら俺の部屋を後にした。
・・・ど、どういうことなんだ・・・?
初音と同じことをしようとしてることに気づいて、ってことなのか・・・?
「・・・・・・」
今度また落ち着いてから結愛とは話すとして・・・手が拘束されたままだ、どうす─────
「あれ?そーくん、なんで脱いで─────あっ!私に襲われるためにそうしてるんだねっ!だから自分で手も拘束してるんだねっ!」
「えっ、これは結愛が────いや、なんでもない」
俺は結愛の名前を出すとまた面倒なことになってしまうと感じ、寸でのところでその言葉を飲み込んだ。
その後、俺は初音を説得しなんとか拘束具を外してもらい、初音と一緒にベッドで眠った。
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