第547話初音の裸
「じゃあ、もう脱いだから入ろ?」
「え?あ、ああ、わかっ─────って、え!?」
初音は下半身にだけバスタオルを巻いていて、上半身は下着なども全くつけていなくて完全に裸になっていた。
「なっ、ななな、なんで裸・・・!?」
俺はそう言いつつ、すぐに両目を両手で隠した。
「さっきの女も裸だったんだからこのぐらい普通だよね?」
「そ、それは、まあ・・・」
一瞬本当に見えてしまった・・・あ、あれが初音の・・・いやいや、雑念は捨てろ俺・・・!
「じゃあ、入ろ・・・?」
「あぁ」
またもお風呂に入るように促してきたので、俺は今度こそお風呂場に足を踏み入れた─────瞬間、初音がお風呂場と脱衣所を繋ぐドアを閉じて俺のことを割と後ちょっと勢いがあったら意識を失ってたんじゃ無いかという勢いで俺のことを押し倒した。
「痛っ!」
「そーくん、ごめんね、今まで私本当に甘かったね」
「・・・え?」
あ、甘い・・・?・・・どこがだ・・・?
「今日からはちゃんと24時間そーくんの部屋にそーくんを監禁してお料理とお飲み物もそーくんが泣きながら懇願してきた時だけあげるね?」
「・・・え?いや、え!?な、なんだそ─────」
「でも明後日は元々お出かけの予定があったからその時は解放してあげる、あっ、もちろん寝る時も一緒で実験的に1日ずつ媚薬をお注射で注入する量を増やすのも良いかな?あ、さっき言った泣きながら懇願してきた時にあげるお料理とお飲み物にもちゃんと媚薬入れてあげるね?それから─────」
それから初音は数分間ほど、監禁について詳細を語り始めた。
・・・どうやら俺が思ってる以上にさっき俺があゆと一緒にお風呂に入っていたことが衝撃を与えてしまっているらしい・・・
っていうか毎日媚薬なんて入れられたら薬漬けだろ・・・!
「─────それでなんでそーくんは目瞑ってるの?」
「・・・え、あ、いや・・・その、は、恥ずかしいっていうか・・・」
「胸が小さい女が彼女だと恥ずかしいって言いたいの?」
「いやいや!そうじゃなくて単純に、その・・・恥ずかしいんだ」
俺は見えていないにも関わらず目を瞑りながら俺に跨ってきている初音の方から顔を逸らした。
「そんなこと言って、本心はどうなの?」
「今言ったことが本心だ!」
「・・・それが本心だとして、それを言い訳に私の胸見てくれないんだよね?」
「べ、別に言い訳ってわけじゃ無いけど・・・」
「じゃあ、ちゃんと見て・・・」
「・・・・・・」
俺は彼女にここまで言わせてしまっていることに、今更ながら罪悪感を覚えてしまいそろそろ次の段階に進むことを決意し、初音の方に顔を戻してからゆっくりを目を開け、しっかりと捉えた。
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