第514話初音の胸は小さい?
「・・・あっ、そっ、そういえばっ・・・その子彼女がヤらせてくれないってて嘆いてたなぁ・・・あっ、あと胸が小さいから興奮しないとかも言ってたっけ?」
「・・・え?」
少女がそういうと、初音は少女から手を離して少女はその黒パーカーを揺らしながら地面に足をついた。
初音はゆっくりと俺の方に振り返る。
「・・・・・・」
初音は特に何も言わず俺の言葉を待っているみたいだった。
・・・って!なんてこと言ってくれてるんだ!
「い、言うわけないだろ!?この人の嘘だって!」
「・・・でもそーくん、そういえば私の胸揉んでる時遠慮気味だったよね?」
初音は一体性的な意味での女性経験なしの俺に何を求めてるんだ・・・直視して胸を揉むなんて芸当が俺にできるわけないだろ!
「そ、それは俺が恥ずかしいからで・・・」
「もし私が胸大きかったら遠慮なんてしなかったんじゃない?」
「そ、そんなことない!」
「でもそーくん私以外の女の胸良く見てるよね?」
「だ、だから見てないって、どうしたら信じてくれるんだ?」
「・・・後で私の胸を生でゆっくり揉んでね?ちゃんと目で見ながら」
いやいやいや!無理無理無理無理!
一部の性のことを軽く考えている高校生を除いてそんな芸当ができる人なんてそうそういない。
・・・いや、これがまだ高校3年生ならよかったかもしれないけど高校1年生と2年生の間はなんていうか・・・まだ早い気がする。
「いや、そ、それはハードルが高いというか・・・」
「何?私の胸が小さいから無理って言いたいの?」
「そ、そうじゃない!て、って言うか俺が一度でも初音の胸を小さいなんていったことないだろ?」
「・・・私の胸小さく、ない・・・?」
「ち、小さくない小さくない、むしろ大きすぎてもあれだから初音ぐらいが俺としてはちょうどいい」
「・・・そ、そーくん!」
初音はさっきまで怒っていたのが嘘みたいに俺に抱きついてきた。
・・・た、助かった・・・まぁ割とこれは本音だから別に何か罪悪感を覚える必要もない。
「・・・ねぇ」
初音が俺から離れると、またもその少女に向き直った。
「そーくんはそんなこと思ってないって言ってるけど?」
「マジにならないでよ、嘘だし」
「っ!なんなのこの女!お金渡すから早く出て行って!」
「はぁ?大体胸の大きさでキレるとか気持ち悪いんだってわかんない?それに、彼女ならもっと可愛らしくしたら?」
「私はそーくん以外の意見なんてどうでもいいから、早く出ていって」
初音が少女に対してそういうと、少女は一度目を瞑ってちょっと体をほぐす動きをした────と思った瞬間、少女はダッシュで俺の部屋がある方向に走り出した。
「・・・え?」
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