第464話総明はイチコロ
─────が、俺はすぐに両手で露わになったそこを押さえる。そして・・・
「何をするんだっ!」
と、あゆに抗議する。
「先輩が私といちゃついてくれないからじゃないですかぁ〜でもこれで・・・❤︎」
あゆは俺が両手を使っているのを良いことに、遠慮なく抱きついてきた。
「あぁ・・・なんの抵抗もしないってことは先輩も私を受け入れてくれたんですね❤︎」
「抵抗したくても両手を使ってるから抵抗できないんだ!早くタオルを返せ!」
あゆは持っていたタオルをシャワーの前まで投げた。
「あ、おい!」
「これで先輩は私より先には出れなくなっちゃいましたね❤︎」
「くっ・・・」
やっぱり最悪の展開だ、でもあのままもし出てたらさらに最悪な展開になってたはず・・・ここはあゆを諌めることに専念しよう。
「せんぱ〜い、この前の続きしませんかぁ?」
「しない!」
「そうですかぁ・・・じゃあっ❤︎」
あゆは上機嫌にそう返事をすると、自分の体に巻いていたバスタオルを取った。────って、え!?
「な、なんで脱ぐんだ!?」
俺は咄嗟に両眼を瞑り目を両手で押さえたため、あゆの裸を見ることはなく終わったが本当に何をしてるんだあゆは。
「・・・ニヤリ、隙ありですよっ!」
あゆは俺のアレをしっかりと右手で掴み、左手で抱きつきながら俺の後ろに移動した。・・・しまった!咄嗟に目を隠したせいで・・・
それにあゆは抱きついたままバスタオルを取っているため色々と生で当たってしまっている・・・って、今はそれよりも・・・
「は、離せあゆ!」
俺は後ろにいるならあゆの裸を見てしまうことはないと全力であゆの手を引き剥がそうとするが、一向に引き剥がせる気がしない。
「もう〜、先輩なんてこうしたらイチコロなんですからぁ〜❤︎」
そう言うとあゆは右手で俺のを上下に動かした。
「うっ・・・」
「ほらほらぁ〜、気持ちいんじゃないですかぁ?」
「や、やめ、ろ・・・っ」
「そんなこと言って〜、全然手に力入ってないじゃないですかぁ〜」
あゆの指摘は最もだ、自分でもわかるぐらい俺の手には力が入ってない。
「くっ、ほっ、本当にやめ・・・っ!」
「もう上がって来ちゃいましたぁ〜?もうっ、先輩は仕方ないですね〜♪」
あゆはパッと手を離した。────その瞬間、俺はガクッとなり危うく地面に頭を打ちそうになった。
「はぁ、はぁ・・・」
あ、危ない危ない。・・・最悪の場合出してしまうとしてもその相手は初音じゃないと俺は本当に浮気者になってしまう。それだけは・・・
「そーくん?変な声聞こえたけどどうしたの?大丈夫?」
「ま、まずいっ・・・!」
俺は裏返ったような声でそう言い、ひとまずタオルを回収しに行き、腰にタオルを巻いた。
「せんぱ〜い、ワクワクですね❤︎」
「ふざけるなっ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます