第458話初音の夜
その後俺はこの非日常で唯一身につけた流し術でなんとか話を流し、お風呂に入るときにまた何かしらトラブルが起きるかもしれないと不安視していたが、全員が口論になって結局俺が上がるまでずっと言い争っていたため、特に何も起きなかった。
女子5人・・・それも全員が全員美少女でちょっとおかしいところもある人たちと同棲となれば何か問題が発生するかとも思ったが、特にそんなことはなかった。
「これで安心して眠れるな」
昼は一緒に眠るとか言ってた霧響だが、あゆが耳打ちをして以来特に俺に変なことを言ってくることもなかった。あそこまで興奮状態になってた霧響を抑えるなんて・・・あゆは何を言ったんだ?
「まぁいいか」
今日はもう疲れた。大人しく眠ることにしよう。
ー初音Partー
「・・・そろそろそーくんは眠ってるはず」
私はそーくんが眠ってるであろう時間帯に自分の部屋から音を立てずに出て、そーくんの部屋に入った。
リビングには霧響ちゃんとウイルス、あの生意気な後輩は廊下で寝てて、天銀はテラスの椅子で眠ってる。
部屋に入った時点で誰にも気付かれなければもう私は何も心配する必要はない。この部屋は防音だから、何をしても外に漏れることはない。
「ふふっ・・・」
私は眠っているそーくんの横に移動し、まずはそーくんの顔を10分だけ拝む。
「はぁ可愛いしかっこいいなぁ」
そーくんの頭を撫でて乱れている髪の毛を整える。
そしてそーくんの顔に自分の両手を添えて軽くキスをする。
「ん〜!」
たまにそーくんが寝てる時にするけどやっぱりこれは本当に最高。
「・・・次はっと」
私はそーくんの部屋のベッドの下、本棚の隙間、机の引き出しを漁る。もしかしたらそーくんが私に隠れてえっちな本を買ってるかもしれないから。
もちろんえっちな本を見つけたら捨てるけど、その前にそこに書かれてることはそーくんがして欲しいことでもあると解釈し、私はしっかりと記憶する。
「・・・ないね」
まぁそもそも私以外でそんな妄想してるなんて時点で極刑だけどね。
「そろそろ・・・❤︎」
私はそーくんが入っている布団の左側に入り、そーくんを左腕で抱きしめる。
「ぁぁ・・・❤︎」
久しぶりだけどそーくんと眠るのはやっぱり最高・・・そうだっ!
私はそーくんが起きた時に喜ぶように、上下両方下着姿になった。
「・・・そうだっ♪」
私はズボンの上からになっちゃうけど、そーくんのアレを触っておくことにした。・・・ふにふにってことは、えっちな夢は見てないね。
もしえっちな夢でも見てるとしてそーくんが寝言で私以外の女の名前出したらこれ潰しちゃうからほんとによかったぁ・・・
「私のそーくんだからね・・・」
私はそーくんを抱きしめている左腕の力をより強くし、そーくんと一緒に眠ることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます