第247話初音による胸揉み追求

 外でなんか初音と霧響が言い合いをしているのが聞こえるけど、会話の内容までは聞き取れない。なんでよりにもよって脱衣所でで言い合いなんてしてるんだよ・・・そろそろ風邪状態の俺としてはのぼせるかもしれないから早く上がりたい。


「初音と霧響ー、そろそろお風呂から上がりたいからそこをどいてくれー!」


 俺は脱衣所に聞こえるように言った。すると、その返答をするようにお風呂のドアが静かに開いた。


「なななななっ、なんだ!?」


 初音が下着状態でお風呂に入ってきた。


「なんだその格好っていうか早く────」


「霧響ちゃんの胸を触ったって何?しかも`生`で・・・」


「あっ、いや、それは・・・」


 な、なんでそのことがバレてるんだ!?まさか、霧響が話したのか?


「否定しないんだね・・・そっかー、私に隠れてそんなことしてたんだー」


「いや、それは───」


「もし何かどうしようもない理由があったなら私にいち早く謝ってたんじゃないの?何かやましいことがあるから謝れなかったんじゃないの?」


 それに関しては違うと断言できる。確かにやましいことがないわけじゃないけどもし初音にそんなことを言っていたらたとえすぐに謝っていたとしても斬首だろう。


「まあ、でもあれは俺は悪くないというか───」


「その調子で浮気とかするの?っていうかもうしてるんじゃない?」


「いや、してない」


「ふーん・・・でも欲求不満にしたって喜んで妹の胸を触るっていうのはどうなの?」


「は、はあ!?喜んでない!」


 なんだその情報改ざんは、何で俺が妹の胸を揉みながら喜ばないといけないんだ!


「でも霧響ちゃんが言ってたよ?喜んでたって」


 霧響か・・・どんな記憶改ざんだよ。


「それは霧響の嘘だ、俺は喜んでなんかないし、胸を揉まされたのだって霧響が無理やり俺の手を───」


「────揉んだ?」


「・・・え?」


「触ったんじゃなくて、揉んだの?」


「あー、いや、それは・・・」


 霧響、そのことは言ってないのか、こうやって俺が墓穴を掘ることを見越して、か。後で本気で霧響を説教しよう。


「ねえ、今度は誤魔化さずちゃんと答えてね・・・胸は大きいのと小さいのどっちが好き?」


 この前だって一応俺なりのちゃんとした答えだったんだけど、何で誤魔化したことにされてるんだ。


「誤魔化したわけじゃなくて俺は本当に形が───」


「それ以上誤魔化す気なら───」


「冗談だ、わかった、答える、答えるから・・・」


 大きいか小さいか・・・本当にどっちでもいいけど、どうしよう・・・どっちでもいいけどどっちも良いっていうところに行き着くな。ならここは俺の命を優先しよう。


「ち、小さいのが好きだ」


「・・・ほんと?」


「ほ、本当だ」


 一応嘘はついてない。大きいのも小さいのもまあ一応好きだし。・・・まあ正直本当にどっちでも良いんだけど・・・


「わかった!じゃあ許してあげるっ♪」


「あ、ああ、それはわかったけど、早くお風呂から出てくれ・・・」


「んー、まあそーくんものぼせそうだし、仕方ないなあ」


 そう言いながら初音はお風呂を後にした。


「・・・ほっ」


 ようやく着替えることができる。俺は脱衣所で着替え───


「お兄様、私がお着替えさせて差し上げます❤︎」


「き、霧響!?」


 も、もう勘弁してくれ・・・

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