第132話彩音と結愛の対面
「・・・ん?」
私がお姉ちゃんと聡明が住んでるマンションに行こうと思ったらそのマンションの下でお姉ちゃんたちと同じ制服の女の子がいる。っていうか私も同じ学校なんだけどこの高校はちょっと特殊で学年ごとに制服が違う。つまり、あの人はお姉ちゃんたちと同学年・・・このマンションに住んでる人なのかな?だとしたら鍵を忘れたとか?
「あのー・・・」
私は鍵を忘れたなら何かできることはないかと思い話しかけてみることにした。
「え?」
「もしかして鍵を忘れたんですか?」
「・・・鍵?っていうかあなたは誰?」
この反応を見るからに鍵を忘れたわけじゃないみたいだけど、じゃあなんでこんなところでじっとしてるんだろう。
「あー、私は一応あなたと同じ高校の後輩・・・で、名前は白雪彩音って言います」
「っ!?白雪・・・?」
そういうと、その人は一瞬びっくりしたような表情をしたけどすぐに表情を元に戻した。・・・この人。
「あなたもしかして`初音ちゃん`の友達なの?」
「えっ・・・?お姉ちゃんの知り合いなの?」
そういうと、その人は私の方に近寄ってきた。
「へえ!こんな妹さんいたんだ〜!知らなかったー!」
「は、はい・・・」
なんだろ、なんか・・・
「ねえねえ、じゃあ初音ちゃんの彼氏さんとか知ってたりするの?」
「彼氏・・・?」
ふざけた口調だけど何か・・・
「あれっ、知らないの?」
「いや、彼氏がいるっていうのは知ってるけどあんまり知らないです・・・」
「そうなんだ・・・まあ、仕方ないか」
そういうと、その人は私のことを何かスタンガンのようなもので私の首を感電させた。その人は私の首を感電・・・その人は私の首を・・・その人は・・・
「・・・・・・」
「予想外の収穫、まさかあの虫にこんな妹がいたなんて・・・これは利用できるかも、それにしても`初音ちゃん`なんて・・・気持ち悪い・・・」
そこで私の意識は途絶えた。やっぱり・・・この嫌な感じは・・・同族嫌悪・・・かな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます