第107話俺の決心
「初音、悪いけど俺は明日学校に登校する」
「・・・は?」
「問題から目を背けて同じ方向を向けるとは思えないんだ、だからちゃんと問題を解決したうえで改めて初音と付き合いたいんだ」
俺は俺の今の気持ちを告げた・・・つもりんだんだけどどうやら逆効果だったらしい。
「前半に関してはわかるよ?問題を解決して私たちの愛を育みたいってことだよね?」
「ま、まあ・・・」
「でも後半に関しては何言ってるの?‘改めて‘付き合うって何?私たちがいつ別れたの?一段落もついてないんだけど?しかももし一段落してたとしてもそーくんがあの女に唆されたのが原因なんだよね?それなのになんで私から一段落つけたみたいな空気になってるの?そもそもそーくんは騙されやすすぎーー」
そして俺はその後立った一文について約30分ほど説教を受けた。
「ーーからそーくんと私は別に別れても無ければ今も愛し合ってるの、わかった?」
「わ、わかったわかった」
「そーくんがわかったって2回言う時は分かってない時なんだよ?私がわからないと思ったの?」
「はは・・・」
そして俺はそのことについてさらに説教を受けた。も、もう勘弁してくれ・・・
「はい、終わりっ!今度こそちゃんと聞いてた?」
「ああ、聞いてたよ・・・とにかく、俺的にはちゃんともう一回結愛と話してこの話にはもうケリをつけたいんだ」
「そうだね、私もだよ、あんな女の相手なんてしてられるほど私とそーくんは暇じゃないしねー」
なんていう感じでとりあえずは不安定だった俺たちの関係性も元に戻った。明日結愛をどう説得・・・っていうか俺の気持ちを伝えるかを考えないとな。
ー初音partー
まさかあの女がここまで誘導上手だったとは。まあそーくんが騙されやすすぎるって言うのもあるけどやっぱりあの女は危険だった。でもかといってあいつを殺したりしたら法律的にしばらくそーくんに会えなくなる。それはダメ、そーくんと幸せになるためにあいつを殺したいのにそのそーくんと離れ離れになるなんて今考えたら悪手にも程がある。・・・一旦冷静になって考えないと。
でも私が何をしても結局はあいつが喜ぶだけか・・・ならそーくんに任せるしかないけど。
「・・・・・・」
不安だなあ。そーくん変なところ抜けてたりするしなあ・・・一応私はそーくんにあいつと話すときの注意事項を話してからおとなしく自分の部屋でコレクションしているそーくんの下着の匂いを堪能することにした。
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