第91話初音の殺意
「・・・・・・」
まさかそーくんがあそこまでキスが下手だとは思わなかったなあ・・・でもさっきの強引なキスは普段のそーくんの態度とはギャップを感じて結構よかったけど♥
「それにしてもあの女・・・」
そーくんを惑わすなんてここが日本じゃなかったら殺してたけどここは日本、いっそあの女と二人で治外法権の外に出てそこであいつを殺して山に埋める・・・?
いや、たとえ殺すためとはいえあの女に時間を割くのももったいないし、あの女と二人きりで出かけるなんて吐き気がする。
ならあの女のことをいっそのこと監禁する?監禁してしまえばあの学校の中ならなんとかなるから監禁が一番早いけどもしそのことがそーくんにばれたらもしかしたら「俺に秘密で監禁なんて・・・俺を信頼できなかったのか?」とか言われちゃったら私もう自殺したくなるけど、もし監禁したいってそーくんに言ってもそーくんは照れ屋さんだからきっと断られる・・・どうしよう。
私はネットで『どうやったら邪魔な女を暗殺できるのか』と、調べてみたけど結局ほとんど有力なものは出てこなかった。
「・・・無能」
前のゲームの時の運送業のやつもそうだけどなんでネットに何かを取り上げることしか脳がないようなやつが多い今のこの時代でなんでこんなに無能なんだろう。刑法に当てはまらない殺害方法ぐらいちゃんと書いておくべきだと思うんだけど・・・
「ないなあ・・・」
じゃあやっぱり洗脳とか催眠とかそういう系の類かな?アニメーションで目の錯覚と大脳を直接刺激して洗脳する、みたいな感じの路線しかないのかなあ、不満だけど。
私はそう思い、できるかぎりそーくんのことを洗脳したくなーーいわけじゃないけど、そーくんにはありのままで私のことを好きでいてもらいたいから洗脳するならあの女の方。
もう一人邪魔な女もいるけどあいつは最初からほとんど態度が変わってないからおそらくそーくんのことを恋愛的感情では好きではないから今は放置でいい・・・
「でもあの女は邪魔すぎる・・・」
絶対にどうにかしないと。そう思い、私はネットのあらゆる力を使い、洗脳や催眠について‘他のことが見えない‘ぐらいに集中して調べた。
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